視能訓練士の平均年収は
いくら?初任給・ボーナス・時給や勤務年数・地域別
の給料について徹底解説!

投稿日: 2024.08.23 | 最終更新日: 2024.08.23

視能訓練士の平均年収はいくら?初任給・ボーナス・時給や勤務年数・地域別の給料について徹底解説!

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この記事の監修者

視能訓練士
石山 華音
【経歴】
2017年に視能訓練士免許を取得し、眼科クリニックにて視能訓練士として眼科一般検査、視能訓練、手術介助など幅広い眼科領域の業務に従事。
新人の教育も担ってきた。日々多くの患者様とコミュニケーションをとり、先生との架け橋として従事した経験を活かし、現在は株式会社ドクターブリッジにて医療専門のホームページ制作のディレクターを務める。

【資格】
視能訓練士免許
WEBデザイン技能検定 3級

キャリアコンサルタント
平井 菜津子
【経歴】
大学卒業後、ウェディングプランナーとして営業職を経験し、24歳からITベンチャー企業の人事部にて採用・教育などの仕事に従事。採用は新卒・中途の営業職から事務職、クリエイティブ職など幅広い職種の母集団形成から面接実施、内定者フォロー、入社手続き等を行い、教育では研修コンテンツ企画、資料作成、講師育成までを実施。人材開発部立ち上げや、社内の人事評価、従業員満足度調査、社員のメンタルケアなども行っていた。それらの経験を経て、さらに専門性を高めるためにキャリアコンサルタントの資格を取得。
現在も今までの経験・知識を活かしつつ、二児の子育てと両立させながら、株式会社Method innovationのグループ会社である株式会社ドクターブリッジにて人事の仕事に従事している。
【資格】
キャリアコンサルタント
アロマテラピー検定1級
プラクティカルフォト検定1級
ファッションビジネス能力検定1級
ファッション販売能力検定1級

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視能訓練士の平均年収は
どれくらい?

視能訓練士の平均年収はどれくらい?2020年の日本視能訓練士協会の資料によると、年間所得は約378.5万円となっています。
2010年の調査では、352.9万円であったことから、近年上昇傾向にあると言えるでしょう。
その要因として考えられるのは、スマートフォンやパソコンの普及により、目の疲れや視力低下といった目のトラブルが増加しているという現状です。
年齢別の年収は、20代で313.2万円からスタートし、キャリアを積むにつれて増加していく傾向にあります。
40代で400万円台後半に達し、ピークはベテラン層の65~65歳未満で573.2万円となっています。
65歳以上になると464.5万円と減少しますが、これは再雇用などによる影響も考えられます。
このように、視能訓練士は経験を重ねることで収入アップが見込める、将来性のある職種と言えるでしょう。

病院とクリニックでの年収の違いは?

視能訓練士の職場としては、総合病院(私立病院)とクリニック(眼科診療所)が一般的です。
では、勤務先による年収の違いはあるのでしょうか。

「視能訓練士実態調査報告書 2020年」によると、私立大学病院の平均年収は510.1万円でもっとも高く、眼科診療所では最も低い373.7万円です。
そして、視能訓練士の仕事内容は勤務先によって多少異なります。

眼科クリニックの仕事内容

眼科クリニックの仕事内容眼科クリニックでは、検査業務に加えて、受付対応、手術に関する業務、眼鏡やコンタクトレンズの処方、院内環境整備などの幅広い業務を行うことが一般的です。
検査機器の種類は、クリニックごとに偏りがあります。
弱視訓練や斜視訓練なども行いますが、症状が重い患者様は病院へ紹介されるケースが多く、眼科診療所では比較的軽度の患者様を対応することが多くなります。

総合病院での仕事内容

総合病院では、主に来院される患者様への検査業務が中心となります。
多種多様な検査機器が揃っているため、幅広い検査に対応する必要があります。
また、斜視訓練や弱視訓練も行います。

視能訓練士の月給

視能訓練士の月給職種単独のデータはなく、厚生労働省の賃金構造基本統計調査における「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士」のデータにはなりますが、これらの職種の平均月給は30万700円です。
ただし、この金額には時間外勤務などの諸手当1万1,600円が含まれています。
また、ここから所得税や社会保険料などが差し引かれた金額が、実際に受け取る月給となります。
なお、この調査対象者の平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は7.3年です。

事業所の規模別に見ると、月給は下記の通りです。

組織規模 5~9人 10~99人 100~999人 1,000人以上 全事業所平均
平均年齢 40.4歳 37.3歳 34.2歳 34.5歳 34.7歳
平均勤続年数 8.2年 6.7年 7.4年 7.3年 7.3年
月給
(手当込み)
26万7,600円 31万7,000円 29万600円 31万7,700円 30万700円
月給
(手当抜き)
26万2,000円 30万6,900円 28万1,700円 29万7,700円 28万9,100円

参照:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

視能訓練士の初任給

職種単独のデータはなく、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」における「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士」のデータにはなりますが、これらの職種の平均初任給(勤務経験0年の平均給与)は、20〜24歳の年齢層では、諸手当を除いた月給が23万5,400円、年収換算で285万8,700円となっています。
年齢を問わず全体で見ると、月給は23万9,100円で、賞与・ボーナスなどを加えると年収換算で292万6,700円となります。

年齢層 月給 年収換算
20〜24歳 235,400円 2,858,700円
全体 239,100円 2,926,700円

視能訓練士のボーナス

視能訓練士のボーナス職種単独のデータはなく、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」における「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士」のデータにはなりますが、従業員規模10人以上の事業所に勤務するこれらの職種の平均賞与は、年間69万8,400円です。
事業規模別にみると、賞与の金額は、従業員規模が大きくなるにつれて増加する傾向にあります。
従業員10~99人の事業所では50万7,800円、100~999人の事業所では68万1,200円、1,000人以上の事業所では90万900円となっています。

組織規模 10~99人 100~999人 1,000人以上 全事業所平均
ボーナス 50万7,800円 68万1,200円 90万900円 69万8,400円

視能訓練士のバイト時給

2020年に日本視能訓練士協会が実施した調査では、視能訓練士の平均時給は1,976.0円でした。
内訳を見ると、1,500円以上2,000円未満の割合が全体の36.6%と最も高く、次に1,000円以上1,500円未満が26.0%という結果でした。
注目すべきは、全体の4割弱が2,000円以上の時給を得ている点です。
また、2018年時点と比較すると、約6割が変化なしと回答する一方、約3割が「時給が上がった」と回答しています。
これらの結果から、視能訓練士の時給は、一部では上昇傾向にあると言えるでしょう。

時給範囲 割合
1,000円以上1,500円未満 26.0%
1,500円以上2,000円未満 36.6%
2,000円以上 約40%

参照:公益社団法人 日本視能訓練士協会 「視能訓練士実態調査報告書2020年」

勤務年数や地域・雇用形態別の給料

勤務年数や地域・雇用形態別の給料ここでは、2020年に日本視能訓練士協会が行った「視能訓練士実態調査報告書2020年」を参考に、勤続年数・地域・性別・勤務先別に解説していきます。

勤続年数

正規職員として働く視能訓練士の場合、勤続年数が長くなるにつれて給料も増加する傾向があります。
具体的には、勤続5年未満の平均年収は312.5万円ですが、その後は年数とともに増加し、30年以上35年未満でピークを迎えます。
この時点で、平均年収は591.3万円に達しており、5年未満の段階と比べると約280万円もの差が生じていることがわかります。
ただし、40年以上勤務すると平均年収は498.1万円と、ピーク時と比較して約100万円減少します。
これは、管理職から役職定年などで給与体系が変わるケースや、再雇用制度を利用して給与条件が変わって勤務するケースなどが考えられます。
このように、勤続年数は視能訓練士の給与に大きく影響する要素の一つと言えるでしょう。

勤続年数 平均年収
5年未満 312.5万円
30年以上35年未満 591.3万円
40年以上 498.1万円

地域別

正規職員として働く視能訓練士の年収を地域別に見てみると、東京都が447.6万円と最も高くなっています。
一方、最も年収が低いのは東北地方で、376.0万円にとどまっており、東京都との間には約70万円もの差があることが分かります。
東京都に次いで年収が高いのは、東海北陸地方の442.6万円、近畿地方の434.7万円となっており、これらの地域では430万円~440万円台が平均的な年収と言えるでしょう。
一方、東北地方に加え、九州地方、北海道の3エリアでは、平均年収が400万円を下回る結果となりました。
このように、視能訓練士の年収には地域による格差が見られる点は、覚えておきましょう。

正規職員と非正規職員
(パート・アルバイト)

視能訓練士として働く場合、正規職員と非正規職員(パート・アルバイト)では、給与や働き方に大きな違いがあります。

正規職員として働く場合

視能訓練士の正規職員の平均年収は約405万円です。
ただし、経験や勤務地によってこの数値は変動します。
正規職員として働くメリットは、安定した収入を得られる点と、勤続年数に応じて昇給が期待できる点です。
また、視能訓練士は他の医療職にある夜勤などの負担の大きい業務が少ないことも魅力の一つです。

非正規職員(パート・アルバイト)として
働く場合

一方、非正規職員(パート・アルバイト)として働く場合は、平均年収は約216万円と、正規職員に比べて低くなります。
しかし、勤務時間の柔軟性が高い点は大きなメリットです。
家事や育児と両立したい方や、自分のペースで働きたい方に適した働き方と言えます。

契約社員として働く場合

契約社員として働く場合は、原則として契約期間のみの勤務となるため、正規職員のように長期的な昇給は期待しにくいのが現状です。
ただし、施設によっては契約更新が頻繁に行われ、長期的に安定して働けるケースもあります。

視能訓練士の給料は安い?理由は?

視能訓練士の給料は安い?理由は?視能訓練士の給料は「安い」と言われることがありますが、実際のところ、平均年収と比較すると、そこまで低いわけではありません。
では、なぜ「給料が安い」というイメージを持たれやすいのでしょうか?
その理由として、以下のような点が考えられます。

年功序列型で昇給が緩やか

医療職種全般に言えることですが、年功序列型で昇給率が低いため、大幅な給与アップはあまり見込めません。
勤続年数を重ねることで給与は増加していくものの、高収入を得られるようになるまでには、ある程度の時間を要することが多いです。

看護師と比較されやすい

同じ医療職種である看護師と比較すると、視能訓練士の平均給与は低いため、収入面で不満を感じてしまうケースがあるようです。

求人数が少なく、転職による
給料アップが難しい

視能訓練士として働く場合、正規職員と非正規職員(パート・アルバイト)では、給与や働き方に大きな違いがあります。

上記のような理由から、視能訓練士は「給料が安い」というイメージを持たれがちです。
しかし、夜勤がない職場が多く、ワークライフバランスを重視しやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。また、国家資格を取得していれば、年齢を重ねても長く働き続けられる点は、大きな魅力の一つです。

視能訓練士が給料を上げるための
ポイント

視能訓練士が給料を上げるためのポイント視能訓練士としてより高い収入を目指したい場合、いくつかの方法があります。
ここでは、具体的な方法を解説し、年収アップのポイントを探っていきましょう。

昇給を目指す

現在勤務している病院で昇給を目指すことは、年収アップの王道と言えます。
病院によって昇給の基準は異なりますが、多くの場合、視能訓練士としての知識や技術、仕事への取り組み姿勢などが評価されると、昇給に繋がりやすくなります。
積極的にスキルアップを目指し、病院への貢献度を高めていくことが重要です。
視能訓練士のスキルアップには、勉強会への参加が有効です。
日本視能訓練士協会、日本弱視斜視学会、日本視能矯正学会といった、視能訓練士に関する様々な団体が国内に存在し、それぞれが定期的に勉強会や研修会を開催しています。
これらの勉強会に参加することで、最新の研究や技術に関する知識を深め、日々の業務に活かすことができます。
積極的に学び続ける姿勢を示すことは、勤務先での評価向上にも繋がり、昇給に繋がる可能性を高めるでしょう。
ただし、昇給の基準は病院によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

資格を取得する

視能訓練士以外の医療系資格を取得することで、年収アップの可能性を広げることができます。
病院によっては、作業療法士や理学療法士、臨床検査技師などの資格を取得した場合、資格手当が支給されたり、昇給の対象となったりする場合があります。
複数の医療資格を持つことで、活躍の場が広がり、キャリアアップにも繋がるでしょう。
ただし、資格取得には時間と費用がかかるため、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。
目指すキャリアパスや将来像を明確にした上で、自分に合った資格を選択しましょう。

好条件の職場へ転職する

より高収入を目指したい場合、転職も有効な手段の一つです。
視能訓練士の年収は、勤務先によって大きく異なるため、より好条件の職場へ転職することで、年収アップが見込めます。
視能訓練士の転職先としては、眼科診療所、私立大学附属病院、国立病院など、様々な選択肢があります。
一般的に、私立大学附属病院は給与水準が高い傾向にあり、高収入を目指しやすいと言えるでしょう。
また、国公立の医療機関で公務員として働く場合も、安定した収入と福利厚生が期待できます。

厚生労働省のデータによると、令和3年度における視能訓練士の有効求人倍率は3.17倍と、求職者一人に対して3件以上の求人がある状況です。
そのため、希望の条件に合う職場を見つけやすい状況と言えます。
そして、転職する際には、求人票をしっかりと確認し、仕事内容や求められるスキルなどを事前に把握しておくことが大切です。また、転職によって必ずしも年収がアップするとは限らない点にも注意が必要です。
転職前に勤続年数がリセットされる場合もあるため、転職後の年収が減少してしまう可能性も考慮しておく必要があります。
転職は、キャリアアップや年収アップを実現する絶好の機会となりえます。
焦らず慎重に進め、自分にとって最適な選択をしましょう。

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参考文献

公益社団法人 日本視能訓練士協会 「視能訓練士実態調査報告書2020年」
https://www.jaco.or.jp/wp-content/themes/jaco_renew/assets/pdf/2020survey.pdf

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/

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