看護師の履歴書の書き方
マニュアル!診療科別・
転職先別の例文も徹底解説!

公開日: | 最終更新日:

看護師の履歴書の書き方マニュアル!診療科別・転職先別の例文も徹底解説!

※当サイト(ミチビーク)はアフィリエイト広告を掲載しています。

この記事の監修者

看護師
小西 由華
【経歴】
2013年に看護師免許を取得した後、総合病院にて整形外科や眼科などの混合病棟を経験したのちに、眼科に特化した病院の病棟での業務に従事。
その後は、ご自宅や施設で療養される様々な疾患、背景を持つ方々の日常に寄り添ったサポートのため在宅医療の業務に従事。
急性期から在宅療養まで各ステージでの看護知識を生かし、現在は医療専門でホームページ制作を行う株式会社Method innovationでのディレクター業務に従事。
【資格】
看護師

キャリアコンサルタント
平井 菜津子
【経歴】
大学卒業後、ウェディングプランナーとして営業職を経験し、24歳からITベンチャー企業の人事部にて採用・教育などの仕事に従事。採用は新卒・中途の営業職から事務職、クリエイティブ職など幅広い職種の母集団形成から面接実施、内定者フォロー、入社手続き等を行い、教育では研修コンテンツ企画、資料作成、講師育成までを実施。人材開発部立ち上げや、社内の人事評価、従業員満足度調査、社員のメンタルケアなども行っていた。それらの経験を経て、さらに専門性を高めるためにキャリアコンサルタントの資格を取得。
現在も今までの経験・知識を活かしつつ、二児の子育てと両立させながら、株式会社Method innovationのグループ会社である株式会社ドクターブリッジにて人事の仕事に従事している。
【資格】
キャリアコンサルタント
アロマテラピー検定1級
プラクティカルフォト検定1級
ファッションビジネス能力検定1級
ファッション販売能力検定1級

この記事の目次を見る

【看護師におすすめの転職サイト】

看護roo!

看護roo!
https://www.kango-roo.com/career/

  • 日本全国の求人を扱っており、求人数が約91,000件と豊富
  • 応募手続きや連絡の代行、書類添削や面接の練習などサポートが充実
  • 看護師専門ポータルサイトで情報収集できる
求人数 約91,000件
総合評価 4.9/5.0
レバウェル看護

レバウェル看護
https://kango-oshigoto.jp/

  • 求人数が約15万件と非常に多く、日本全国に拠点がある
  • 施設とつながりの深いアドバイザーが職場の良いところも大変なところも教えてくれる
  • 実際にレバウェル看護で転職した人の声を聞ける
求人数 約150,000件
総合評価 4.9/5.0
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)

ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)

https://www.nursejinzaibank.com/

  • 2005年から看護師専門人材サービスを扱っており実績がある
  • 業界最多級の15万件の求人が登録されている
  • 地域担当制の担当キャリアパートナーによるサポートを受けられる
求人数 約150,000件
総合評価 4.9/5.0

さらに参考記事:【看護師向け】おすすめの転職サイト人気ランキング20選を比較|選び方や口コミも紹介の記事もぜひご覧ください!

看護師転職において「履歴書」は、志望動機や自己PR、長所やスキルを伝えるための重要ツールです。
しかし看護師の履歴書の書き方は意外と難しく、どういったことを履歴書に書いたら良いのか、迷っている人もいるでしょう。本記事では、看護師が履歴書を書く際の基本ポイント、自己PR、志望動機の書き方などを徹底解説します。履歴書の作成方法やマナー、注意点について知りたい方は、本記事を事前に読んで履歴書を書く際に気を付けるポイントを抑えるようにしておきましょう。

看護師の履歴書を書く前に
押さえたいポイント

看護師の履歴書を書く前に押さえたいポイント

看護師が履歴書を書く際の基本ポイントは、以下の通りです。

詳しく解説します。

履歴書を作成する前に意識しておくこと

まず覚えておきたいポイントは「履歴書は減点方式」であることを意識しておきましょう。

なぜなら履歴書の質が悪いと「履歴書をまともに書けない人」と評価され、不採用になるからです。
例えば「履歴書の書き方が間違っている」「志望動機に熱意が感じられない」などの履歴書は不採用になりやすいです。
とはいえ、履歴書はしっかりと書かれていることが大前提なので、質の高い履歴書を作成したとしても多少は評価されますが、合格の決定につながることはありません。

どれだけ輝かしいキャリアを築いていたとしても、履歴書の書き方一つで「この人は社会的常識がない」と判断されるので、注意しましょう。

履歴書を作成する際に必要なもの

履歴書を作成する際に必要なものは、以下の通りです。

各必要なものを詳しく紹介します。

自分に合った履歴書を用意する

看護師の求人は正社員からアルバイト・パートまで様々な職務形態で人材を募集しています。
また、新卒者と中途採用の場合でもアピールするポイントが異なるので、自分の状況に合ったフォーマットの履歴書を用意しましょう。

ベーシック(厚生労働省推奨)

2021年に厚生労働省が作成したフォーマットです。

「性別」は任意記入、「通勤時間」「扶養・配偶者」の欄もなく、ジェンダーを意識した新しいタイプの履歴書です。

また転職回数が多い方は、「学歴・職歴欄」が広く取られているベーシックタイプをお勧めします。

厚生労働省が作成した履歴書様式例

新卒者・職歴の少ない方向け

よく目にするタイプの履歴書です。

新卒や職歴が浅い方は、「学歴・職歴」の欄が広く設けられている履歴書がお勧めです。
職歴や経歴が少なくとも空欄が目立ちにくく、「趣味・特技」「自己PR」などの欄があります。

新卒の場合は、学校指定の履歴書を使用するのも良いでしょう。

中途採用・転職回数の多い人向け

中途採用や転職回数が多い人には、職歴の記載の枠が多く取られている履歴書を選びましょう。

志望動機・自己PRの欄が少なく、退職理由を書くことに特化しているため、職務経歴書は必須です。

パート・アルバイト向け

パート・アルバイトを希望する看護師の多くは、主婦や母親としての家事育児をこなした上で志望している方たちです。
その場合は、希望勤務日や出勤できない曜日を伝えるための欄が設けられている履歴書を選びましょう。

全体的に記入欄が少ないのが特徴です。

予備の履歴書を用意する

「履歴書を何枚も書きたくない」「希望する病院一発で勝負する」「間違えることはまずないだろう」と考えていても、履歴書は複数枚用意しておきましょう。

なぜなら、履歴書の枚数が少ないと後がないため、少しの書き損じを誤魔化してしまう恐れがあるからです。
履歴書を記入する際によく起こることですが、「あと残り数行のところで書き間違える」など悔しい思いはよく分かります。
しかし、予備の履歴書がないと「せっかくここまで書いたのに」「新しい履歴書を買いに行く」などがあるので、誤魔化そうと甘い考えに陥ってしまいます。

そういった求職者の考えは採用担当に関係ないので、履歴書を何枚も書きたくないなどの惰性的な考えは捨てて、履歴書の予備を用意して最高の1枚を仕上げるようにしましょう。

黒のボールペンを用意する

黒のボールペンを用意する

履歴書は黒のボールペンで書くようにしましょう。

たまに「ブルーブラックならいい」と言った話もありますが、見る人によって印象が変わるので、下手に悪印象を与えるよりも、黒インクを使った方が安全です。
また、ボールペンは同じメーカーのものを複数本用意しておきましょう。

万が一インクが切れた際、同じ黒のボールペンでも他のボールペンとはインクに違いがあるので、違和感があります。ただし、消えるボールペンは絶対に使用しないでください。

夏の車内に消えるボールペンで書いた履歴書を置いていた場合、真っ白になっているかもしれませんので注意しましょう。

集中して書ける環境を用意する

集中して書ける環境を用意する

1枚の履歴書を書くため、集中して書き上げられる環境を用意しましょう。

履歴書は直接合格に繋がることはありませんが、不合格になる可能性があるからです。
例えば、集中してかける環境でなければ、気が散って文字が微妙に大きくなったり、ぐにゃっと歪んだ文字列になったりする可能性もあります。また音楽を聞きながら履歴書を書くと、音楽で気持ちが高揚したり、歌詞につられて書き間違えたりする恐れもあるので、お勧めできません。

そのため、静かな環境で集中して渾身の1枚を作成できるようにしましょう。

看護師の履歴書を書く際の
基本マナーと注意点

看護師の履歴書を書く際の基本マナーと注意点は、以下の5つです。

ルールや注意点を理解した上で書くようにしましょう。

手書きが好まれることもある

「履歴書は手書きかパソコンか」問題は、職場・病院によって違いがありますが、手書きを好む人事採用担当もいます。

最近は手書きよりもパソコンで履歴書を書くことが主流になりましたが、担当者が年配の人ほど手書きを好む傾向が高いです。
ただし、事前に病院に確認が取れていれば、パソコンで作成した履歴書を提出しても問題ありません。
また、パソコンで作成した履歴書を印刷して提出を認めている病院は増えてきている印象です。

昔気質の人になると「履歴書は絶対に手書き」という人もいますが、IT系でバリバリにパソコンを使う業務でない限り、手書きの履歴書が悪印象になることはないでしょう。

修正液や二重線での訂正はしない

履歴書で書き間違いをした時、つい修正液や二重線で訂正をしたくなりますが、グッとこらえて、新しい履歴書に書き直しましょう。

履歴書は企業へ提出する公的な文書ですので、修正液や二重線は厳禁です。
「常識のない人」と判断され、履歴書で不採用になる可能性もあります。
また「なんとかごまかせないかな」と、ちょいちょいと文字に付け足しする人もいますが、これも悪印象にしかなりません。

履歴書の書き間違いは、始めから書き直すのが絶対の鉄則です。
提出期間ギリギリで書き始めると誤字脱字が多くなってしまうので、常に時間に余裕を持って書くと書き間違いが少なくなります。

表現に気をつける

履歴書を書く際には、以下の表現に気をつけましょう。

  • 「です・ます」「~だ・~だった」といった文字が混在していないか
  • ら抜き言葉
  • 文章として成り立っていない言葉

普段文章を書く習慣がない人にとって、自己PR欄や志望動機欄は非常に苦痛な作業です。
中には文章稼ぎのため、ダラダラと同じような文言で空欄を埋める人もいます。

同じような文言は、人事採用担当者にくどいと感じさせてしまうので控えてください。
読みやすいのは、短時間で人を惹きつけ、内容が分かりやすい文章です。
できれば友人などに読んでもらって、分かりやすい文章か、訂正する点はどこかをチェックしてもらうと、客観的視点を得られます。

空欄は作らない

履歴書に空欄を作るのは避けましょう。

ただし、資格や免許欄は、実際に所有しているものしか記載できないため、持っていない場合は「特になし」と記載すると良いでしょう。また、空欄を埋めるために嘘だけはつかないようにしてください。

ポジティブな表現を使う

転職を希望する方は、ネガティブな退職理由でもポジティブな表現を使いましょう。

たとえ病院側とケンカをして退職した場合でも、人間関係がこじれて辞めたとしても、それを退職理由として書くことはやめてください。
「この人は和を乱す人なのかな」という印象を与えかねません。

退職理由を書く場合は「今までこのような仕事をしてきた」「今度はこのように患者様と関わりを持ちたい」など、ポジティブな希望を持って転職活動をしていることをアピールするのが大切です。

どうしても人間関係に亀裂が生じ、それを機に辞めてしまう人もいます。
しかしそれを履歴書に書いてしまっては「ものごとをネガティブに捉える人」という印象になってしまうかもしれません。

一度、下書きを作ったあと、1日おいて客観的視点で読むと「この表現はちょっとやめておこう」「この表現の方がポジティブだ」などに気付けます。

看護師のための履歴書の書き方

看護師のための履歴書の書き方

履歴書の出来栄えで充分にアピールできなければ、面接に進むことさえできない可能性があります。

ここでは、看護師のための履歴書の書き方を細かくチェックしていきます。

日付

「日付っていつの日付け?」と悩む方もいますが、日付は面接日を記入するのが基本です。

面接日が決まっていない日は、履歴書の投函日を記入しましょう。

「履歴書を書いた日」を記入する人が多いので、ここは間違えないようにしてください。

氏名

自分の名前とふりがなは、大きくはっきりと書くことを意識しましょう。

小さな字で書くと自分に自信がないような印象を与えてしまう場合があります。
ふりがなを書く際は、「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」とある場合はカタカナで書くのが基本です。

また、ふりがなは記載漏れが多い項目でもありますので、忘れずに書くようにしましょう。

証明写真

証明写真は、面接から3ヶ月以内に撮影したものを使用するのが基本です。

最近は証明写真機でも「美白」「肌質補正」などオプション追加で美しく撮れる証明写真機もありますが、面接時に全然写真と違うと思われる可能性があります。
全然違うと思われれば、悪印象を与えかねません。そのため、写真館で撮ってもらった写真を使うのが一番良いです。

写真館ではプロの方が照明を使い、姿勢や表情などをアドバイスしてくれるので、一番魅力的に見える表情を撮影してくれます。
ただし、写真館での履歴書用写真の価格は1,500〜2,000円と、証明写真機より少々値段は張りますが、きれいな写真は第一印象が良くなるのでお勧めです。

現住所

現住所欄には、住民票に記載されている住所を記入するのが一般的ですが、住民票と現住所が別の場合は、現在住んでいる住所を記入するようにしましょう。

もし志望する病院から何らかの資料が送られてきた際、住民票の住所に届いてしまうと、しばらくの間、書類が届かないなどのトラブルになってしまいます。できれば転職を機に、住民票を現住所に移し替えるようにした方が良いでしょう。
また履歴書を提出する病院が同市であっても、都道府県から記載します。

普段住所を記載する際に、「◯ー◯ー◯」と省略して記載する方が多いですが、履歴書に記載する際は、住民票に記載されているのと同じ「◯丁目◯番地◯」と省略せずに正式な住所を記載してください。
また、マンション名やアパート名などの建物名を省略し、部屋番号だけを記載する方もいますが、建物名もしっかり書くことも大切です。

連絡先が現住所と同じ場合は、「同上」と書きます。

電話

最近は固定電話を持っていない人も増えているので、固定電話欄には左寄せで「無し」と書きます。

携帯電話はほとんどの人が持っているものなので、その番号を記載してください。
履歴書を送ったら、いつ病院の採用担当者から連絡が来るか分からないので、いつでも出られるようにしておきましょう。

またメール欄は、パソコンのメールアドレスを記入するようにしましょう。
なぜなら、メールで資料や書類を送付してくる可能性があり、携帯電話では開けない可能性があるからです。

「迷惑メールと判断して届かない」ということを避けるため、迷惑メールボックスに届かないように設定しておきましょう。
連絡が取れない場合は、チャンスをふいにしてしまう可能性があるので、電話番号やメールアドレスの書き間違いがないように注意してください。

記載する電話番号やメールアドレスは、普段使用しているものを記載し、いつでも連絡が取れるようにしましょう。

経歴

履歴書の経歴には、中学卒業以降の学歴と職歴を記載します。

年号は西暦・和暦どちらでも問題ありませんが、1枚の履歴書に西暦と和暦を混在させないように注意してください。
最近は自分が何歳の時、昭和・平成では何年か分かるという早見表サイトもあるので参考にしましょう。

看護師以外の一般職での職務経験もあるなら書きます。ただしアルバイトの場合は記入しなくとも問題ありません。
注意したいのは、病院の場合は「入社・退社」ではなく「勤務・退職」と記載することです。
自己都合による退職はすべて「一身上の都合」と書くようにします。

病気療養の場合はその旨を書いても良いのですが、「長く勤められるかな」というマイナスイメージを与えることにもなります。
「病気療養のため退職」と書く場合は、面接で「今はまったく問題なく働けます」と強くアピールするようにしてください。

免許・資格

免許・資格欄は取得した年数の古いものから記入しましょう。

年号は「証書に書かれている年号」で、試験に合格した日ではありませんので、注意しましょう。
まだ試験の結果が出ていない場合は「〇月〇年 看護師免許取得見込み」と記入すれば問題ないです。

看護師関連の資格の他にも「認定看護師」「運転免許」などの資格を持っている人は積極的に記入してアピールしましょう。

志望動機

履歴書で最も重要な項目なのが志望動機で、「どうしてこの病院で働きたいのか」をアピールしましょう。

あまり長く書くと字が小さくなり、読みにくい文章になるため、250字程度を目安に書くのがポイントです。
「こちらの病院の方が給料が良いので」「人間関係でゴタゴタして辞めたので」などのネガティブなことは決して書かないでください。

志望動機はあくまでもポジティブなものにするよう、気を付けて書きましょう。
「今まで自分がやってきたこと」「これから希望する病院でやっていきたいこと」「なぜ前の病院や別の病院ではなく、この病院を志望したのか」を意識して書くのがポイントです。

志望動機に書きたいことがたくさんある方は、職務経歴書や特記事項に熱い気持ちをアピールしましょう。
志望動機の書き方に自信が無い方は、看護師専用の転職サイトを利用して、エージェントに添削をしてもらうのも一つの手段です。

参考記事:【看護師向け】おすすめの転職サイト人気ランキング20選を比較|選び方や口コミも紹介

自己PR

自己PRではどのようなスキルを持っており、どのように活かせるのかを書きましょう。

以下をPRできれば満点です。

  • 常に神経を張り詰めて、でも何かあったら冷静な対応ができる
  • 責任を持って仕事ができる
  • 具体的な体験談。それによって感じたこと、得られたこと
  • 前職での役職

特に体験談がある人は良いPRになるので、積極的に書くことをお勧めします。

また、看護師の経験が浅い人は、前の病院で経験したことや意識していたことを書くのが良いでしょう。

その他特記事項

入職可能日、勤務時間帯希望など、履歴書の項目がないことで、伝えておきたいことを記入しましょう。
また、最後に短く自己PRを書いたり、自己PR欄に書ききれなかったりした内容を書くこともお勧めです。

自己PRを追加で書く際は、一度読み返して、内容が重複して厚かましい文章になっていないかチェックすることも大事です。
特にない場合は「特になし」で問題ありません。

履歴書の提出方法

提出方法は職場で指定されていることがほとんどですので、その場合は指示通りに提出しましょう。

履歴書の提出方法は、以下の3つです。

  • 郵送
  • 手渡し
  • メール

それぞれの提出方法を詳しく紹介します。

履歴書を郵送で提出する場合

履歴書を郵送で提出する場合

履歴書を郵送で提出する場合は、以下のポイントに注意しましょう。

封筒の適切なサイズと色を選ぶ方法

封筒の適切なサイズはA4で、白色を準備しましょう。

ひと昔前までは、履歴書の封筒を三つ折りにして送付しても問題ありませんでしたが、今は履歴書が折れないよう、A4サイズの封筒を使うのが常識です。

中には「茶封筒でも問題ない」と言う人もいますが、「茶封筒はマナーが悪い」と考えている人もいますので、白色を選べば問題ないでしょう。

添え状の書き方

添え状なしで履歴書と職務経歴書を出すのは、大変失礼な行為です。

添え状を書く際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 白い無地の便箋を選ぶ
  • 病院名(◯◯病院採用ご担当者様)を付ける
  • 宛名の書き間違いがないようにする
  • 法人なのか病院なのかもきちんと書く
  • 自分の名前と住所、連絡先を書く(履歴書の日付と同じ)
  • 「拝啓」、結びの言葉は「敬具」
  • 簡単に時候の挨拶文を書く
  • 何の書類を何枚、送付したのか書く
  • 「記」を使用する際は、「以上」でしめる

以下、簡単なテンプレートです。

20〇〇年 ◯月◯日

〇〇病院
採用ご担当者様

  • 郵便番号
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 氏名

拝啓 〇〇の候、皆様ご清祥のこととお喜び申し上げます。
このたびは、貴院のホームページに掲載されていました求人広告を拝見いたし、ぜひ応募させて頂きたく存じます。

簡単な自己PR

つきましては、下記書類を送付させて頂きますので、ご多忙のところ恐れ入りますが、ご精査のほどよろしくお願いいたします。

敬具

送付書類

  • ・履歴書    1部
  • ・職務経歴書  1部

以上

封筒の書き方

封筒は少し太目の油性ペンで書くようにしましょう。
もし雨が降って封筒が濡れてしまった場合、住所が滲んで読めなくなってしまう危険を防ぐためです。

封筒の表面に、右から以下を書きます。

  • 宛先の住所
  • 宛名
  • 応募書類在中

宛名は封筒の中央に記載し、部署宛に送る場合は「御中」、採用担当者の名前が分かっている場合は「様」を付けます。
封筒左下には、赤のマジックで「応募書類在中」と書いて、定規を使ってきれいな四角で囲んでください。
また、裏面は細めの油性ペンで自分の名前と住所を書きます。

最後に切手を忘れずに貼ってから送りましょう。

封筒に入れる順番

封筒に入れる順番は、添え状、ハローワーク紹介状(ハローワークから応募する場合)、履歴書、職務経歴書の順番で封筒に入れるのが一般的です。

書類を逆さまにしたり、裏表を逆にして入れないように注意してください。

面接で履歴書を直接手渡しする場合

面接で履歴書を直接手渡しする場合

面接で履歴書や職務経歴書などの応募書類を直接手渡しする場合は、郵送の場合と同じようにA4サイズの白色の封筒に入れて提出しましょう。

手渡しの際は封筒表面に宛名書きをする必要がなく、封筒の左下に赤マジックで「応募書類在中」と記載します。
裏面には持参する日付と名前、住所を記載するので、郵送の場合と書き方が異なるので注意しましょう。
また、職場によっては面接の際に直接書類を見せてもらうので、添え状を必要としない場合もあります。

面接で手渡す場合は、「初めまして、◯◯と申します。こちらが履歴書と職務経歴書です。よろしくお願いいたします。」と挨拶をして、書類を相手側に向けて両手で持って渡します。
ただし病院によっては、受付で履歴書を手渡しする場合がありますので、すぐに取り出せるように準備をしておきましょう。

カバンに入れる際は大きめのものを使い、折り目がつかないように充分注意してください。

履歴書をメールで履歴書を提出する場合

履歴書をメールで履歴書を提出する場合

履歴書をメールで送る場合にも、郵送と同じでいくつかルールがありますので、以下をチェックしてからメール送信してください。

それぞれのチェックポイントを詳しく解説します。

件名は簡潔にし、本文は読みやすくする

件名は一目で分かるように簡潔にし、本文は読みやすいことを意識して書きましょう。

なぜなら、病院によっては毎日大量のメールを扱っているからです。
その中で自分のメールを見逃されないよう、件名は一目で分かるように記入するのがポイントです。

例えば「採用応募の件」「履歴書の送付」などを書き、その後に自分の氏名を書くと件名だけで分かりやすくなります。
本文は文章をズラズラと書くのではなく、適宜改行を入れたり1行空白を開けたりして見やすいレイアウトを意識しましょう。

履歴書はPDF形式で作成し、セキュリティのためにパスワードを設定する

メールでの送付を指定された場合は履歴書や職務経歴書はPDF形式で作成し、必ずパスワードを設定しましょう。

印刷や編集など、改ざんされないためにアクセスを制限ができます。
パスワードには、以下の2種類あります。

  • PDFを開くパスワード
  • 権限パスワード

PDFを開くためのパスワードは、ユーザーパスワードとも呼ばれています。
権限パスワードは、マスターパスワードとも呼ばれ、PDFの印刷や編集など、権限設定を変更したい場合に使用するパスワードです。

なぜ履歴書にパスワードが必要なのかというと、万が一違う宛先にメールを送ってしまった場合や担当者以外が開けないようにパスワードをかけておかないと、個人情報が漏洩してしまう恐れがあるからです。

Wordで履歴書を作成した場合、保存で「ファイルの種類」をPDFに選択します。
「その他のオプション」から「オプション」をクリックし「ドキュメントをパスワードで暗号化する」にチェックを入れます。
パスワードを2回入力して「OK」をクリックすると、パスワード設定が完了です。

PDFのパスワードを伝える際は、電話や別のメールで送信する

パスワードを伝える際は、応募書類の送付メールにPDFのパスワードを書かずに万が一の場合を考えて、電話や別のメールで送信しましょう。

パスワードを設置しているにもかかわらず同じメールに記載してしまうと、誰でも入力し開けられる状態なので、パスワードの意味がありません。
PDFのパスワードは、履歴書などを添付したメールの文末に「追ってパスワードを記入したメールを送信します」と入力し、新規メールでパスワードを送付します。

電話で伝えても構いませんが、忙しい時間かもしれませんので、メールの方が相手に対して親切でしょう。

履歴書をメールで送付する時の例文

メールで送付する際の例文を簡単に紹介します。

(件名)「求人募集の件 名前(フルネーム)」

医療法人 ◯◯病院
採用ご担当者様

初めまして、〇〇と申します。
このたび、貴院の看護師募集の求人案件を拝見しまして、ご連絡差し上げました。
つきましては以下の書類を添付しましたので、ご査収下さい。

ご多忙のところ誠に恐れ入りますが、面接の機会を頂けたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

  • ・添え状    1枚
  • ・履歴書    1枚
  • ・職務経歴書  2枚

以上

「記」を書いたら必ず「以上」をつけることを忘れないようにしてください。

封筒はどの提出方法でも準備する

郵送で履歴書を送付するか、面接の際に渡すか、どちらにしても履歴書などの書類は必ず封筒に入れて準備しておきましょう。

「直接手渡しなんだから、封筒はいらないのでは?」と思うかもしれませんが、書類を裸のまま書類を渡すと折り目がついたり汚れたりするかもしれません。

苦労して作成した履歴書を大切に扱って、ピシッとした態度で面接官にお渡しするようにしてください。
また、雨の日に面接に行く場合、履歴書が湿気を吸ってしなっとした状態になることも考えられます。

面接の日に雨が降った場合は濡れないようにバッグに入れ、さらに湿気対策でジップロックなどの袋に入れておくと、多少は湿気を防げるので試してみてください。

履歴書を送付する前の確認事項

履歴書を送付する前の確認事項は、以下の4つです。

確認事項をそれぞれ紹介します。

履歴書にミスがないか確認をする

履歴書にミスがないか、きちんと確認してください。

よく間違えるのが、学校を卒業した年や資格を取得した年です。
インターネットでは年齢早見表がありますので、日付にズレはないかを再確認しておきましょう。

記載の間違いに気づいたら、諦めて初めから書き直してください。修正テープや修正液、二重線での修正はしてはいけません。
一文字くらいの誤字脱字で不採用になることはありませんが、マイナスイメージを持たれることは確実です。

「ケアレスミスが多い人」「締め切りギリギリに書いたのかな」などの印象を持たれる可能性があります。

コピーを取る

コピーを取る

採用となればコピーは必要ありませんが、不採用となった場合はまた履歴書を書く必要があります。

パソコンで書いた履歴書であれば、データが残っているので問題ありませんが、手書きの履歴書では何度も同じ内容を書くことになります。
経歴や資格、スキルは、変わることないので、コピーがあると再び調べる必要がなくなります。
履歴書を書く度に「えーと、何年卒だっけ」と、パソコンやスマートフォン、書類で調べるのは時間がかかってしまいます。

また、志望動機や自己PRをアレンジして使用でき、少し時間を置いてから読み返してみると「ここの部分はいらなかったかな」など、気付けるので、さらに磨きがかかった履歴書になるでしょう。

クリアファイルに入れる

書き上げた添え状や履歴書などは、クリアファイルに入れて封筒に入れると良いでしょう。

持参や郵送の過程で、履歴書の端が折れたり、シワになったりすることを防ぐためです。

また、雨で濡れたり汚れたりするのも防げます。

履歴書を提出する前にチェックリストで確認を行う

履歴書を提出する前にチェックリストで確認を行う

履歴書を提出する前に、以下のチェックリストを使って確認をしましょう。

  • 誤字・脱字・略字はないか
  • 日付が記載されているか
  • フリガナを忘れていないか
  • 写真がはがれていないか、写真の裏面に撮影日付と名前を記載したか
  • 空欄はないか
  • 押印がある場合押し忘れはないか
  • 年月日の年号が統一されているか
  • 学歴・職歴の年月日は正確か
  • 面接用に履歴書のコピーをとったか
  • 添え状を入れたか

「大丈夫、大丈夫」と思っていてもケアレスミスはありますので、充分にチェックして、漏れや間違いがないかを確認してください。

看護師の経験年数による志望動機の例文

同じ「看護師」と言っても、学校を卒業したての新人と、十数年看護師として仕事をしてきた人では、志望動機やPRはまったく違ったものになります。

ここからは看護師の経験年数による志望動機について、例を交えて紹介します。

新人看護師の場合

初めて病院に入職する場合、「なぜこの病院を選んだのか」「やる気はどのくらいあるのか」「どのような看護師になりたいのか」などを求められます。

例えば自分が目指す看護師像を先に書き、看護師になりたいと思ったきっかけを書きます。

具体的には、豊富な知識と技術を持った、多くの患者様に信頼される看護師を目指していることを書き、目指している看護師になるために貴院を志望したことを伝えます。貴院は専門性の高い疾患を幅広く受け入れ、最先端の医療を提供する総合病院であり、教育プログラムや研修制度も充実している貴院を志望しました。
また、新人看護師の場合は、看護師になろうと思ったきっかけを書くと良いでしょう。

例えば、中学生の頃にケガで入院した際、「病院の看護師さんに丁寧に看護してもらったことがある」などです。

目指している看護師像と看護師になりたいと思ったきっかけを記載することで、アピールできます。

例文

私は新人看護師として、この素晴らしい職業に挑戦したいと思っています。看護師という職業は患者様に寄り添い、健康な生活を取り戻すお手伝いをするとてもやりがいのある仕事だと感じます。

私がこの仕事を選んだ理由は、患者様の笑顔を見ることができるからです。患者様の痛みや不安を和らげるために、最善を尽くすことができる看護師になりたいと思います。そのために必要な知識や技術を身に付け、成長していきたいです。

貴病院での勤務を希望する理由は、貴病院が高い医療水準を持ち、患者様にとって最高の医療を提供するところに魅力を感じたからです。また、貴病院は働きやすい環境を整え、スタッフの成長をサポートしていると聞いています。

貴病院で成長し、多くの患者様にとって頼りになる看護師になることが目標です。

第二新卒看護師の場合

第二新卒は経験が浅い状態での転職であるため、短期間での転職理由をポジティブに伝えることが大切です。

なぜなら、採用してもまた短期間で辞めてしまうのではないかと思われる可能性があるためです。
例えば、様々な患者様と接するうちに、様々な業務をこなしているうちに、今とは違う科に勤めたくなったなどの前向きな理由を記載し、自分がなりたい看護師像を伝えましょう。

自身のスキルと経験したこと、これから取り組んでいきたいことを積極的にアピールしてみてください。

例文

私は前職で看護師として働いており、患者様に寄り添った看護ケアを提供することを心がけていました。しかし、より幅広い経験を積みたいという思いから、転職を考えました。

私が転職先で実現したい働き方は、患者様に対してより質の高い看護ケアを提供し、チーム医療に貢献することです。そのためには、教育プログラムや研修制度が充実している病院での勤務が必要だと考え、貴施設に転職したいと考えています。

貴施設は地域医療に貢献するという理念のもと、質の高い医療を提供しており、教育プログラムや研修制度も充実しています。また、患者様に寄り添った看護ケアを提供することが重視されているという点も、私が大切にしている価値観と合致していると感じました。

私は貴施設で、より多くの知識と技術を身に付け、質の高い看護ケアを提供し、患者様に信頼される看護師となることを目指しています。

中途採用看護師の場合

中途採用の場合、ある程度のスキルがある看護師が多いので、病院としては即戦力として働いてくれることを期待しているでしょう。

そのため、スキルアップをしたいなどのポジティブな表現でアピールするのがポイントです。

例えば「以前はこのような経験をして、こう感じていた。前職で培ってきた経験を活かして、新しい環境で仕事をしていきたい」などのポジティブな志望動機を考えましょう。
また「〇年〇〇科で働いていました。学ぶこともたくさんありましたが、今後は〇〇について専門的な知識とスキルを得たいと思い、志望しました。将来的には〇〇の資格取得を目指したいと考えています」といった文言もあります。

中途採用での転職希望の人は今までの実績とスキル、今後のことを強くアピールしてください。

例文

急性期の病院で勤務し、患者様の健康回復に向けた看護ケアを行ってきました。また、教育訓練にも積極的に参加し、チーム医療に貢献することができました。

今後の転職先では、総合病院や地域医療センターで、高齢化社会においてますます需要が高まる在宅医療に関わることができるような働き方をしたいと考えています。

この度、地域の方々から高い信頼を得ている貴施設に転職を希望しています。専門性が高く、地域医療に貢献している施設で、日々切磋琢磨しながら、チーム医療を実践できることが魅力的だと感じました。

看護師として培ってきた経験とスキルを最大限に活かし、貴施設での勤務を通じて成長し、患者様と地域社会に貢献することができると考え、志望いたしました。

ブランクがある看護師の場合

ブランクがある場合は、離職した理由を必ず書きましょう。

例えば、子どもの出産と育児のため退職した方の場合、子どもが小学校に就学することが決まり、前職を離職する理由が解消されたことを示しましょう。離職した理由が解消されたことを伝えることで、採用後にまた離職する可能性がないことが伝わるでしょう。

また、出産・育児などによるブランクがあるので、復職支援のセミナーなどに参加していることなども伝えることが大切です。
セミナーなどに参加していないのに参加したと嘘をつくのは絶対にやってはいけません。

さらに「また1から学ぶ姿勢がある」ことを強くアピールすることで、看護師として働きたい熱意が盛り込まれます。

例文

私は看護師として5年の経験を持ち、3年間は子育てのために休職していました。子どもが保育園に入り、再び看護師として働きたいと思い、今回応募させて頂きました。

休職期間中は、子どもの成長を見守ることができ、とても貴重な経験を得ることができました。その一方で、看護師としての自分自身が少しずつ薄れていくのを感じ、自分自身の成長と発展を見つけるために復帰を決意しました。

復職後は看護師としてのスキルアップを図り、患者様やその家族に寄り添い、安心して治療を受けて頂けるように全力でサポートしたいと考えています。貴施設は、そのような思いを実現するための環境が整っており、看護師としての成長を支援して頂けると聞き、転職を決意しました。

看護師が希望する診療科別の
志望動機の例文

看護師の中には「内科に行きたかったのに小児科看護師になった」「今まで外科だったけれど、精神科病棟が気になるな」という場合もあるでしょう。

ここでは、診療科別で考える、志望動機の例文を紹介します。

小児科に転職したい看護師

小児科へ転職をしたい理由が「子どもが好きだから」だけでは、アピールになる志望動機にはなりません。

疾患や障害を抱えている人は、子どもに限らず大人でもたくさんいる中で、なぜあえて「小児科」なのかを説明してください。
例えば病気で苦しむ子どもに寄り添ってケアをしたい、子どもの病気で苦しむ家族のケア、主に心のケアをしたい、という理由などがあります。

「子どもが好きだから」ではなく、なぜ小児科なのかを志望動機に書き込み、面接でもすらすらと答えられるようにしましょう。

例文

前職は○○病院の××科に〇年勤務しておりました。

看護師になった当初から小児科を希望しておりましたので、今回貴院の求人を拝見して応募しました。

小児科看護師になりたいと思ったのは、子どもの頃に風邪が悪化して肺炎となり、数日入院することになったことがきっかけです。

高熱と咳で非常に苦しかったのですが、看護師が常に『もうちょっとだけ頑張ろうね』『注射、我慢できて偉かったねえ』と、とても優しく励ましてくださったことが印象に残っています。

あの時の看護師のように、子ども目線に立った看護師になりたいと思い、志望しました。

また子どもの看護はもちろん、子どもを案じる両親の気持ちにも寄り添える看護師になりたいと思っています。

美容外科に転職したい看護師

一般的な科と少々異なるのが美容外科で、自分がなぜ美容医療に興味を持ったかを説明しましょう。

内科や外科は病気を治すのに対して、美容外科はほくろを取りたい、整形手術を受けたいなど美容目的で訪れる人のためのクリニックです。また、実際に自分が美容外科を利用したことがある経験を伝えると良いでしょう。

例えば、何かしらのコンプレックスを改善し、喜びを感じた経験を伝えるのをお勧めします。

また美容外科は事前のカウンセリングが欠かせませんので、接客経験がある方はそちらもアピールしてみると良いでしょう。

例文

人は誰しも体のどこかにコンプレックスを持っていると思います。

私も自分の一重まぶたが大嫌いで、学生の頃バイトで貯めた貯金で二重まぶた埋没法の手術を受けました。

腫れが引いて、鏡を見た瞬間の喜びは、何物にも代えがたい瞬間でした。

美容外科によってコンプレックスを解消し、自分の望む姿になった時の、本当に嬉しそうな顔は美醜に関わらずとても美しいと感じていま

す。

貴院は美容外科としての症例も多く、それだけ信頼されている病院かと思います。

女性として、悩みを抱える女性の心に寄り添えるケアができる看護師として活躍したいと考えています。

内科に転職したい看護師

内科は「症例をたくさん診ることができる」という理由で希望する、向上心の高い看護師が多いのが特徴です。

今まで内科で働いていた看護師でしたら「今までの経験を転職先でも活かしたい」、「内科看護師の専門家になりたい」といった志望動機が良いです。
他の科から内科に転職希望という人は他の科で何をしてきたのか、何を成し遂げてきたのか、これから内科で何をしたいのか、を明確にまとめましょう。

この3点を上手に書くことができれば、たとえ内科の経験がなくとも面接や採用にこぎつけることができるかもしれません。

例文

前職は○○病院の内科病棟で〇年勤務していました。

○○病院は多くの患者様がいましたので、症例をたくさん見てきましたが、深く関わる機会がないまま退院されたという経験もあり、残念に思っていました。

今回貴院を志望したのは、『地域密着型の病院』とのことで、患者様との距離が近いということに魅力を感じたからです。

学生時代に接客業で人と関わる仕事をしていたので、コミュニケーションスキルには自信があります。

将来的には、内科看護師のスペシャリストとして活躍し、後輩に指導できる看護師になりたいと思っております。

訪問看護に転職したい看護師

高齢化が進み、独居老人の数が増えている現在、老若男女問わず「障害があるけれど家で過ごしたい」と希望する人は大勢います。

訪問看護師は利用者の自宅にお邪魔して、患者様の病気や障害に合わせたケアを行うことが仕事です。
また、「病院ではなく自宅で余生を過ごしたい」人の希望を叶えるためにも、患者様の希望に応えるためケアをしていくことになります。

訪問看護への転職を考えている人の志望動機を書く場合「病院と在宅では仕事内容が違う」ということを理解しているか、面接官は見ています。

また訪問看護へ興味を持った具体的なエピソードがあれば、説得力のある志望動機になります。

例文

私の祖父は体調不良で病院に行った際、既にステージ4の肺がんでした。

しかし積極的な治療は望まず、『自宅で最期まで家族と一緒にいたい』と言い、希望通り、家族に見守られながら息を引き取りました。

その時思ったのは、訪問看護の仕事の重要さです。

医師のような治療ができない訪問看護師にできることは、いかに患者様とそのご家族に寄り添い、不安を解消することだと考えます。

積極的に患者様やそのご家族とコミュニケーションを取り、疑問や不安を取り除けるような看護師になりたいと思い、志望しました。

未経験で、業務をこなしながら患者様たちとのコミュニケーションを取ることは大変だと思いますが、一日でも早く仕事を覚えて、患者様とそのご家族の不安を解消できる、訪問看護のプロになりたいと思います。

精神科に転職したい看護師

精神科は、心という目に見えない病気を抱える患者様の治療をする科です。

一般的には「その病院へ転職したい理由」を聞かれますが、精神科の場合、あまり重要視せずとも良いでしょう。
なぜかというと、精神科は他の科と比べて特異性がある科のため、転職理由を書いてもあまり印象に残りづらいのです。
それよりも「精神科についてどれくらい知識があるか」「どうして精神科で働きたいか」を見られていると思ってください。

精神科は他の科と少し異なるため、患者様のケアが難しいこともあります。それについても、きちんと勉強し、必ず病院に貢献するという意思を見せるようにしてください。

例文

○○病院の××科、後に△△科に異動し、都合〇年勤務していました。

どの病棟でもそうですが、入院患者様、また看護師の家族の不安や恐怖感は、私たち看護師の想像以上に大きいということを学びました。

今回貴院の精神科看護師を志望したのは、心という見えない患部に病気を抱えた患者様へ、他の科よりももっと深く、細かなケアを学びたいと考えたからです。

特に貴院では教育制度が充実していると聞き、いずれは専門看護師の資格を取得して、精神科の専門看護師になりたいと思い、志望しました。

循環器科に転職したい看護師

命に関わる疾患を持つ人を看護する循環器科は、集中力と正確な対応、瞬発力などが求められます。

今まで循環器科で働いていたという経験者が転職する場合は、それまでのスキル、感じたこと、転職したら専門的に勉強したいことなどをPRしていきましょう。
他の科から循環器科を志望するのであれば「数多くの症例を見て経験を積み、循環器の専門看護師になりたい」という強い意志を見せるようにしてください。

どの科でもそうですが「今までのスキル、これからの目標」を明確にするようにしましょう。
紙に書いて客観的に見てみると、言い足りないことや削除した方が良い言葉などが見つかりやすくなります。

例文

○○総合病院で、様々な症例の患者様を担当しました。

たくさんの症例や患者様を見ていく内に『専門的な看護知識を手に入れたい』と考えるようになりました。

貴院では循環器系の症例数が他よりも抜きん出ていることから、患者様の信頼が厚い病院だということが分かります。

貴院で今まで培ってきたことを活かし、さらに専門スキルを身につけたいと思い、志望しました。

看護師の転職先別の志望動機の例文

看護師と一言で言っても、総合病院、クリニックの他にも正社員、パートなど選択肢はたくさんあります。

病院側としては、「長く働いてくれる人材が欲しい」と思っているので、曖昧な志望動機、「なんとなく」といった理由では採用されません。

ここからは転職先別で見る志望動機の例文を見ていきましょう。あくまで例文ですので、使いまわしはせずに、自分なりにアレンジするようにしてください。

総合病院に転職したい看護師

様々な科がある総合病院は、症例が多くあり看護師としても学ぶ機会の多い職場です。

総合病院に転職を希望する場合は、今までの経験はもちろん、経験が浅い看護師でも「必死にくらいついて学び、病院に貢献したい」という意思を見せることが重要です。

例文

私は看護師としての経験年数が浅いため、先輩看護師が大勢いる貴院で、自身の課題を見直し、今後さらなるレベルアップを図りたいと考えています。

また研修会・セミナーが多いという点にも着目しています。

私のように経験の浅い看護師はどうしても先輩看護師のお荷物になってしまうこともあるので、積極的にセミナー等に参加して、知識量をどんどん増やしていけたら、いずれ入ってくる後輩看護師にも指導ができるのではと考えています。

総合病院という、診療科が多くある病院では多くの症例を学べるチャンスだと思っています。

たくさんの経験を積んで、いずれは◯◯科のエキスパートとして働けるよう、貴院に貢献していきたいと思っています。

クリニックに転職したい看護師

クリニックに転職する場合は、なぜ病院ではなく、クリニックを志望したのかを伝えるのがポイントです。

クリニックを希望する人は残業が少ない、夜勤がないなどの理由で、希望する人が多いのが現状です。
その中で、他の理由を伝えることができれば、好印象を与えられるでしょう。

例えば、このクリニックではホームページを見て「患者様一人ひとりに向き合うことを理念としている」「総合病院よりも患者様に寄り添った看護」「自分のやりたい方向で看護ができる」などの志望動機を書くと良いでしょう。

例文

貴クリニックのホームページを拝見しまして、『患者様一人ひとりに向き合うことを理念としている』という文面に惹かれて志望しました。

私は○○総合病院の××科で〇年勤務しておりましたが、患者様とより身近に接することができる貴クリニックが、自分のやりたい方向であると思い、志望しました。

飲食業のアルバイトを経験しておりますので、コミュニケーションスキルはあると自負しております。

パート・アルバイトに転職したい看護師

パート・アルバイトを希望する際は、仕事とプライベートをどのように両立していくかを記載することが大切です。
また、「なぜパートなのか」「どのように働きたいのか」も書くと良いでしょう。

例えば、「出産直前に前病院を退職しましたが、子どもの手が離れてきたことを機に再び看護師として仕事を再開したく、貴院のパート(アルバイト)勤務を志望しました」などがあります。

このようにプライベートと過去の経験を活かした業務ができることを記載すると良いでしょう。

例文

「出産直前に前病院を退職しましたが、子どもの手が離れてきたことを機に再び看護師として仕事を再開したく、貴院のパート(アルバイト)勤務を志望しました。

現在はまだ子どもが小学生ということもあり、夜勤は難しいのですが、いずれはフルタイム、3交代で勤務したいと考えております。

特別養護老人ホームに転職したい看護師

看護師がなぜ特別養護老人ホームを希望するのかを説明しましょう。
また、病人を相手に仕事をしてきた看護師が、どのように老人介護に活かせるのかをアピールしましょう。

例えば、「特別養護老人ホームでは入居者様と長期間に及んで関わることになるので、その人となりや、人生の先輩から学ぶことも多く、自分のやりたい方向に近いのではないかと考え志望しました」などを書くと良いです。

また「患者様の些細な機微には敏感な方だと思っておりますので、異変をすぐ察知して処置を施せます」などもアピールポイントになります。

看護師の経験が介護に貢献できることをアピールしましょう。

例文

特別養護老人ホームでは入居者様と長期間に及んで関わることになるので、その人となりや、人生の先輩から学ぶことも多く、自分のやりたい方向に近いのではないかと考え志望しました。

また、患者様の些細な機微には敏感な方だと思っておりますので、異変をすぐ察知して処置を施すことができます。

看護師時代の経験を活かして、貴ホームで活躍したいと思います。

職務経歴書で看護師スキルを
アピールしよう

今や転職の際に必須になった職務経歴書で、作成に頭を悩ませている看護師も多いでしょう。

しかし看護師が転職する場合、ほとんど前職も看護師として働いていて、異業種から就職する人は稀です。
そのため、ある意味では職務経歴書は書きやすいと言えます。

看護師としてのスキルを最大限発揮できる職務経歴書は、どのような書き方が良いのかを紹介します。

職務経歴書の形式は2つある

職務経歴書の形式は2種類あります。

  • 編年式
  • キャリア式

転職を考えている看護師は、同じ業務だとしてもそれぞれ感じていること、勉強したこと、スキルなどが個人によってまったく違ったものになります。
つまり職務経歴書は世界に一つしかない、あなただけのものです。適当にテンプレートサイトから引っ張り出して書くのはもったいないです。ここで自分の長所や魅力をすべて見せる勢いで作成しましょう。

編年式、キャリア式、それぞれの書き方の違いを説明します。

編年式

職務経歴書として一番ポピュラーなものが、編年式です。新入看護師から現在に至るまでの経歴を順番に書きます。

入職した年月日、在籍科、業務内容、異動時期などを記入します。
一番使われているパターンなので、どの経歴の看護師にも使いやすく、特に経歴の浅い看護師は編年式を使うと良いでしょう。

履歴書の志望動機に書ききれなかった自己PRを書いて、さらに自分をアピールする場にするのにうってつけです。
また、転職したい病院のどんなところに魅力を感じて、自分はそこでどういった貢献ができるか、具体的に書くと好印象です。

編年式はシンプルで読みやすいのが特徴ですが、単調になりやすいというデメリットがあります。
そのため見出しを太字にしたり、表を作成するなど、アクセントをつける工夫をしましょう。

字体を変えるのも良いですが、丸ゴシックのような字体はビジネス書類に向かないので、明朝体やゴシックなどを使用しましょう。

キャリア式

キャリア式は編年式と違い、「業務内容」を見出しに持っていくことが特徴です。

看護師としての経歴が長い人、専門的なスキルを習得している人は、キャリア式がお勧めです。
また職務内容別に記入するため、転職回数が多い人にも向いています。

キャリア式も編年式と同様、何年何月に入職、退職などを記入します。
そこに、「〇年×科に異動」「〇年、××科看護主任に昇格」など、転職したい病院で活かせるスキルをどんどん書き込みましょう。採用担当者の目に留まる確率がグンと上がります。
また、担当していた業務なども記載します。「転職回数が多いから、職務経歴書2枚程度では書ききれない」人は、前職から遡って3〜4病院を書くようにしましょう。

ここでも自己PRを忘れずに取得した資格やスキルも書いてください。
レイアウトも編年式と同様、見やすいものにしましょう。

ただし、あまりに装飾や太字が多すぎると反対に読みにくい職務経歴書になってしまうこともありますので、程々にしましょう。

職務経歴書の書き方

職務経歴書の書き方

「職務経歴書の書き方が分からない」と、誰でも職務経歴書は苦手意識を持っています。

最近はテンプレートをダウンロードして、そこに自分の経歴を入力する方法もあります。
応募人数が多い病院になると、印象に残りにくい職務経歴書になる可能性もあります。

特別目立たせる必要はありませんが、「この人と直接会って話をしたいな」と思わせるのが、履歴書と職務経歴書の役目です。
もしかしたら、転職経験がなく初めて職務経歴書を書く、という人もいるかもしれません。

ここからは、職務経歴書の書き方について、詳しく紹介していきます。

タイトル

タイトルは「職務経歴書」(「」は必要ありません)です。

Word、Excel、どちらで作成しても構いませんが、タイトルは中央揃えにするようにしてください。

文字は太字、本文より少し大きめに記入します。

日付・氏名

日付は履歴書を送付する日、また直接面接で渡す際は面接日を記入します。

作成日ではないので、間違えないように注意してください。
和暦か西暦かで迷うかもしれませんが、どちらでも構いません。
ただし、表記のゆれには注意してください。

ここでは和暦で書いたのに、経歴書は西暦、ということがないようにしましょう。
「氏名」は、苗字と名前の間に一文字開けると読みやすいです。

日付・氏名は右揃えにすることを忘れないでください。

経歴概略

「経歴概要」は太字にすると読みやすくなります。

詳しい経歴は後に書くので、ここでは簡単な職務経歴を記入します。
あまり長いと次の経歴で書くことがなくなってしまう恐れがあります。

経歴はおおよそ100〜150字くらいにおさめるようにしましょう。
看護師としての経験が浅く、どうしても書くことがない場合は、この欄は無くしても問題ありません。

その分、業務内容にボリュームを持たせて、採用担当者の目を惹く経歴書を作ることが肝心です。

職務経歴

採用担当者が職務経歴書の中で一番見たいのは、職務経歴です。

同業他社の転職の場合は、前職で何をしてきたのか、何をなしえてきたのか、どのようなスキルを持っているのかを求めています。
就業期間、業務内容をできるだけ分かりやすく書いてください。

文字数稼ぎについつい増長した文章や同じような内容の文章を書いてしまいがちですが、あくまでも簡潔に書くことがポイントです。
仕事を通じて学んだことや、自分で考えたこと、新人教育に携わった人はその経験を書くと「教育もできる看護師なのか」と好印象を持たれることもあります。
また院内委員などの経験がある場合も、アピールできる題材です。

ただし、どのような理由で前病院を退職したにしても、文句や愚痴は控えましょう。
たとえ人間関係が最悪だったとしても「一身上の都合」と書きます。

面接で突っ込まれたら、「◯◯の看護に興味があり、認定看護師の資格取得も考えていたためです」や「長期的な期間で患者様と接することができる貴院を志望しました」などと言うようにしてください。

嘘は絶対にいけません。後でバレると居づらくなってしまい、また転職ということになる可能性もあります。

活かせる知識・技術・経験

看護師の業務は各科によって違ったものが多いです。

いくつか異動を経験しているのであれば、それだけスキルが上がっているということです。
「◯◯科はこういったことを勉強した」「××科で、こういった技術を習得した」と、自分の強みに経験則を交えて書いていきましょう。

また「貴院ではこのようなことをやりたい」といった希望を書くと、意欲があると見られるかもしれません。

資格

看護師資格はもちろん、自動車免許や他に取った資格などはすべて書きましょう。

認定看護師、専門看護師、ケアマネージャー、呼吸療法認定士の資格を持っている人は大チャンスです。
どこの病院でも看護師不足なので、これらの資格を持っている人は非常に重宝されます。
また今は取得していなくとも「今後は◯◯の資格を取得するため勉強をしています」といった前向きな書き方でも良いです。

転職先の病院でスキルアップを目指したい人は、ぜひ資格取得も視野に入れておきましょう。

自己PR

「履歴書にも書いたのに……」と思うでしょうが、職務経歴書にも自己PRをしっかり書きましょう。

具体的には「自分の長所(スキル)」、「エピソード」「それを転職先の病院でどう活かすか」を考えると書きやすくなります。
「長所なんて無い」と思っている人も、何か一つくらいはあるでしょう。

「健康で風邪をひいたのはいつ以来か分かりません」でも「この人は欠勤することがない=現場で迷惑をかけない人」と判断される可能性があります。

どうしても自分の長所が浮かばない場合は、友人などに聞いてみるのもお勧めです。
決してお世辞を言わない人、両親などは子どもの長所・短所をよく知っているものです。
忌憚のない意見を聞いて、長所探しをしてみてください。
また、エピソードは実務経験でも実習生の時の経験でも構いません。印象深い患者様の担当になった、こういったことを思ったことも立派なエピソードです。

最後に「これまでの経験を今後どう活かすか」「自分はこの病院でこんな風に貢献したい」ということをしっかり主張してください。

看護師の面談対策

書類選考に通った、あるいは直接面談の機会をもらったという方、まずは第一関門突破ですね。

面接は、履歴書や職務経歴書では分からないあなたの意見を直接話す機会です。
面接が得意な人は少ないと思います。

誰しも面接は緊張しているので、焦らず丁寧に、早口にならないように、を心がけてください。
「緊張して言いたいことも上手く言えなかった」と後悔しないように、事前に練習し、持ち物などもチェックしましょう。

面接前日に準備すること

面接前日に準備すること

「あとはもう面接だけなんだから、何も準備なんていらないでしょう」と思っているかもしれませんが、実はかなり準備することがあるのです。
前日または当日になって「しまった、アレがない」と焦ってしまわないよう、しっかりと準備しておきましょう。

リストを作ってチェックマークをしておくと、あとは何をしなければならないか、と分かりやすくなります。

面接のシミュレーションをする

初対面の人に自分を見定められる場なので、誰でも面接はイヤなものです。

緊張して余計なことを口走ってしまったり、反対にこれだけは伝えておかないと、ということにならないように練習しましょう。
一番簡単な方法は、家族や友人に面接のシミュレーションをしてもらうことです。

質問に対する答え方はもちろん、姿勢や表情までしっかり見てもらって、アドバイスをもらいましょう。
これは面接前日ではなく、2、3日前くらいまでに済ませておくことをお勧めします。

またその時の様子をスマートフォンなどで録画しておくと、後で見返して「ここがダメだった」と気づくこともあります。

当日の持ち物・服装・身だしなみを準備する

面接当日、必要な持ち物はきちんとバッグに入れていますか。持っていくものを一つずつチェックしましょう。

A4サイズが入るバッグ

履歴書などの書類を入れることを考えると、A4サイズ以上のバッグが必要です。

黒のシンプルなデザインで、自立するタイプでしたら面接の際に崩れたり倒れたりする心配もありません。

黒がない場合は、茶や濃紺など、暗めの色にしてください。派手目な色や、リュックタイプのバッグはNGです。

履歴書などの書類、またはコピー

先に履歴書・職務経歴書を郵送し、その後面接がある場合、コピーがあると便利です。
面接先に行く途中でコピーを読み返し、何をアピールしたのかを思い出せます。

紹介状、求人情報、会社案内のコピー

ハローワークから応募をした場合は、紹介状が発行されます。

面接で直接履歴書・職務経歴書を提出する際は、紹介状も忘れずに渡してください。
また、企業情報の復習、募集要項について改めてチェックしておきましょう。

スマートフォン

現代人の必須アイテムなので、忘れる人は少ないと思いますが、必ず持っていきましょう。

万が一、交通機関の乱れなどで遅刻する可能性がある場合、すぐに連絡が取れるようにしておいてください。
また、面接会場の電車の乗り換え、ルートも教えてくれるので、アプリを入れておきましょう。

ハンカチ・ティッシュ・手鏡

身だしなみとして最低限持ち歩きましょう。

必ず必要という訳ではありませんが、何かあった時安心です。また病院に入る直前、鏡で最終チェックをしてください。

「化粧は崩れていませんか」「髪が風にあおられてボサボサになっていませんか」他にも、クシ、ワックスなどのケア用品をポーチに入れておくと安心です。

マスク

これは病院や面接官の考え方次第ですが、現在のコロナの状況を考えると、少人数での面接はマスクを外しての面接になる可能性もあります。
とはいえ病院の看護師の面接ですから、コロナウイルスは絶対に持ち込みたくないものです。
一応マスクを着用して「外して結構ですよ」と言われたらマスクを外してバッグに入れてください。予備に一枚入れておくと安心です。

予備のストッキング

着用していたストッキングが伝線した場合、それを面接官に見られたら「だらしのない人」という印象になってしまう可能性があります。
近くにコンビニがあれば、それを購入しても良いですが、焦ってパニックにならないよう、一足は持っておいてください。

筆記用具、手帳

筆記試験、適性検査以外にも、アンケート回答などで筆記用具が必要な局面もある可能性があります。
面接官に借りる、という失礼がないよう、シャープペン、ボールペン、消しゴムだけはバッグにいれておいてください。

応募先の住所、電話番号、担当者の名前のメモ

車の故障、交通機関の乱れ、何らかのアクシデントで時間に間に合いそうにない場合は、すぐに病院か面接担当者に連絡を入れましょう。
その際、大まかでも構いませんので、「◯◯時には到着します」と伝えておくと、担当者もそれに合わせて仕事ができます。

腕時計

スマートフォンで時刻を見る人が多くなりましたが、やはり面接というキッチリとした場では腕時計が欠かせません。
腕時計はスポーツタイプのカジュアルなものではなく、シンプルなビジネスにマッチしたものを選ぶようにしましょう。

現金

今はICカードを持っている人がほとんどなので、現金はそんなに持ち歩かない、という人も増えています。
しかし、何かトラブルがあってタクシーを利用するとなると、現金がないと困ってしまう事態になります。少し多めかなというくらいの現金は持っておきましょう。

スーツに乱れはないか

男性は面接の際、スーツで構いませんが、女性の場合、リクルートスーツで良いのか、判断に迷うところです。

20代くらいまではリクルートスーツで問題ありません。新卒や第二新卒以外でしたら、中のブラウスを清潔感のあるストライプ柄にするなど変化をつけると良いでしょう。

30代以降の女性でリクルートスーツは、「社会人経験が浅いのかな」という印象を与えかねません。ネイビーやグレーのスーツ、またはソフトブラウスやカットソーなどで、社会人アピールができます。

40代以降は、品が良く見えるよう、あまり襟の開きが少ないトップスを選ぶようにしてください。
ボタンが取れかけていないか、よくチェックしておきましょう。

当日のメイク

オフはどれだけ派手なメイクでも構いませんが、面接の際は濃いメイクは避けましょう。

特に看護師という職業柄、濃い化粧は嫌われます。
これは面接用の写真も同じで、あくまでもナチュラルなメイクでのぞんでください。

靴は磨いているか

客商売をしている人が、はじめに見るのは靴と腕時計、という話は有名です。

黒のパンプス、男性は同じく黒の革靴で、シンプルなものを選んでください。
前日までに磨いておいて、ツヤのある靴にしておきましょう。

ワイシャツにアイロンはかけているか

ワイシャツもブラウスも、前日までにきちんとアイロンをかけておきましょう。

面接官と対峙した際、最も目が行くのが、襟元です。
また、袖口もよく見える場所なので、この2点は特に綺麗にアイロンをかけておきましょう

髪型は清潔感があるか

女性の場合は、ショートカット以外はできるだけ髪を一つにまとめておきましょう。
患者様と接する時、髪が邪魔になっては迷惑がかかります。

男性は、できるだけ短くして、前髪はおでこを出すことで若々しさを見せられます。
ワックスは控えめに使用すると清潔感がアピールできます。

男女どちらも、髪色は黒、または黒に近い茶色が鉄則です。
看護師という仕事柄、派手な髪色は面接官や患者様に良い印象を与えません。

面接会場までの行き方を事前に確認する

面接会場までの行き方を事前に確認する

面接日までに時間に余裕がある人は、面接の時間に合わせて自宅から面接会場(病院)まで、どのようなルートで行けば良いか、どのくらい時間が必要かを実際に行ってみて確認しておくと、当日慌てなくて済みます。

何かトラブルがあった際も「ここに行けばタクシーを拾える」「ここにバス停がある」など、確認しておくだけでも安心感があります。

面接当日の注意点

いよいよ面接当日です。前日は緊張してあまり眠れなかった、という人もいるかもしれません。

面接は自分の人生の岐路に立つ場でもあります。
後悔のないよう、自分のアピールしたいことをすべてさらけ出す勢いで面接に臨んでください。

面接当日の注意点について紹介します。

スマートフォンは電源OFFにする

スマートフォンは電源OFFにする

映画や観劇などでスマートフォンの電源をオフにしない人は周囲から冷たい目で見られます。

面接も同じで「マナーモードで良いのでは」と思うかもしれませんが、バイブ音が聞こえると、面接に集中することができなくなってしまいます。

面接官にも良い印象を持たれないので、面接の時間帯は必ずスマートフォンの電源を切ることを忘れないでください。

入り口と受付方法を事前に確認する

面接の際、入り口と受付について確認しておきましょう。

病院によっては、別の場所で面接を行うかもしれませんし、受付で「面接を希望した◯◯と申します」と言っても、面接があることが知らされず、受付の方の迷惑になってしまうかもしれません。

面接の日時が決まったら、入り口と受付方法を直接聞くか、メールなどで訊ねるようにするのも方法の一つです。

遅れる場合は速やかに連絡する

「日本の交通機関は優秀だから大丈夫」と油断している時に限って、電車の遅延や事故などが起こるものです。また当日に寝坊してしまう場合もあります。
その際はすぐに連絡をしましょう。交通機関の乱れなどは仕方ないことですが、寝坊は完全に自分のミスです。

この場合は、正直に寝坊を伝えて「◯◯分ほど遅くなります」と伝え、タクシーに乗ってでも行きましょう。
面接時間が既に過ぎていた場合「どうせ落ちるからいいや」などとすっぽかすことは絶対厳禁です。

相手は忙しい仕事の合間をぬって、面接をしてくれるのです。連絡がないので心配しているのかもしれません。
誠意をもって謝罪し「どうしても諦めたくないので、どうか面接の機会を頂けないでしょうか」とお願いしてみましょう。
もしかしたら、別日に面接をしてもらえるかもしれません。

遅刻したことで会う前からマイナスイメージを持たれているでしょうから、それをカバーするよう、徹底的に面接練習と自己PRをするようにしてください。

面接時のマナー

看護師として何年も働いて転職をする場合、学校などで教えてもらった「面接時のマナー」はあらかた忘れている、という人がほとんどではないでしょうか。

面接時のマナー違反は時として「社会人失格」とみなされることもあります。面接時のマナーを確認して、熱い気持ちを伝えましょう。

入退室時のマナー

入退室時のマナー

面接室のドアをノックした瞬間から、面接は始まっています。基本的にドアは3回ノックすることがマナーと言われます。

「どうぞ」と言われてから「失礼いたします」と答え、ドアを開けます。(ドアを開けてから「失礼いたします」ではないので注意しましょう。)
部屋に入ったらドアの方向に向かって閉めます。
後ろ手でドアを閉めてはいけません。ドアを閉めてから面接官へ30度程度の角度でお辞儀をし「よろしくお願いいたします」と述べます。

椅子の横に立って姿勢を正します。
猫背になったり、うつむいた顔をしないように「◯◯と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と言ってから、今度は先程より深い45度くらいの角度で再び礼をします。
「どうぞ」と言われたら、「失礼いたします」と浅めにお辞儀し、椅子に浅く腰かけます。

この時も背筋を伸ばして姿勢良く。
間違っても背もたれに背を付けたり、足を開いて座ってはいけません。

元気よく挑もう

どうしても自信がないと、人はうつむいてボソボソと話しがちです。

また「元気さをアピールしよう」と意気込んで、反対に引きつった笑顔になってしまうこともあります。
無理をせず、でも笑顔と元気さを見せてみましょう。

面接前に、鏡を見ながら口角を上げる練習をしてみましょう。
自然な笑顔は、余裕のある大人、という印象を与えられるかもしれません。

また「面接官のどこを見ていいのか分からない」と思う人もいるでしょう。
この場合、面接官のネクタイ部分、女性でしたら喉元を見ると、目は合わずともきちんと顔を見ているという印象を与えられます。

履歴書の書き方に関するQ&A

履歴書というのはとにかく面倒くさく難しいもので「これってどう書けばいいの」「これはどうすればいいの」と迷うことも多々あります。

今はインターネットで検索すればすぐに分かる情報ですが、ここでは転職希望者からよく訊かれる質問をQ&Aでお答えしていきます。

履歴書は手書きで書くべきですか?それともパソコンで作成した方が良いですか?

どちらでも構いません。
最近はパソコンで作成する人も多くなりました。

面接用の写真も、自分のスマートフォンに取り込んで何度も使用できる便利な時代になりました(ファイル用画像の場合は、追加料金有)。
IT系企業で手書きの履歴書を出したら、「本当にパソコン使えるのか」と不安に思われるでしょうが、看護師の転職の場合は、自分の好きな方法で構いません。

パソコンで作成するなら「基本的なPCスキルを持っている」ということをアピールできます。

履歴書に写真を添付する必要はありますか?

写真は必ず添付してください。

面接官が履歴書を出して、まず見るのが顔写真、続いて志望動機だと言われます。
「写真張り付け不要」の指示がない限り、絶対に写真は添付しましょう。

パソコンで作成した履歴書にも、写真は必ず必要です。
証明写真機の「ki-re-i」は、撮影データをスマートフォンに保存できる機能があります。

何度も使用できるので、何度か面接を受ける予定がある人はぜひ「ki-re-i」で写真撮影をしてください。

自己PRや志望動機は、どのように書けば良いですか?

まず自己PRと志望動機の違いについて考えてください。

自己PRとは、応募者が「私はこれができます。前職ではこういうことをしました」とアピールします。
それに対して志望動機は「どうしてこの病院なのか、どれくらい志望度が高いのか」といったことを伝えます。

どちらも似た感じになってしまって困る人も多いですが、この違いが分かれば、おのずと書く文章も決まるのではないでしょうか。
どうしても書けない、という人は、転職エージェントなどに登録して、自己PR文、志望動機欄を読んでもらい、アドバイスをもらうのも一つの手段です。

参考記事:看護師の志望動機【例文24選】を紹介!転職の際の書き方・ポイントも解説!
参考記事:【看護師の自己PR例文17選】履歴書への書き方のポイントやよくある失敗例までご紹介!

履歴書に書いてはいけない内容はありますか?

前職での不平不満は絶対にNGです。

また「〇科で×年頑張りました」といった書き方も避けましょう。
そういう場合は、「〇科で×年勤務しました。具体的な仕事内容は……」「前職で得たスキルは……」など、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。

他には、福利厚生面、具体的に言うと「昇給はどれくらいですか」「有給の買い取りはして頂けますか」という質問はやめましょう。
気になる点ではありますが、履歴書や面接の場で聞くのはマナー違反です。

「仕事に対する熱意が感じられない」と不採用になる確率が高くなります。

まとめ

看護師が履歴書を書く前に押さえておきたいポイント、実際に作成する時の注意点、提出方法、確認事項や面接までに必要な情報などを徹底解説しました。

履歴書を書く前に押さえておきたいポイントは、以下の2つです。

  • 履歴書を作成する前に意識しておくこと
  • 履歴書を作成する際に必要なこと

また、実際に作成する時の基本マナーと注意点を把握しておくことで、スムーズに履歴書が書けます。

  • 手書きが好まれることもある
  • 修正液や二重線での訂正はしない
  • 表現に気をつける
  • 空欄は作らない
  • ポジティブな表現を使う

忙しい仕事の合間をぬって転職活動をし、履歴書を書いて、面接をしますが、自身のスキルアップを目指すには、避けて通れない道でしょう。

笑顔を忘れず、余裕を持って面接に挑んでください。

転職サイトをどれにするか、迷っている方は以下の転職サイトがお勧めです。

看護師におすすめの転職サイト

看護roo!

看護roo!
https://www.kango-roo.com/career/

  • 日本全国の求人を扱っており、求人数が約91,000件と豊富
  • 応募手続きや連絡の代行、書類添削や面接の練習などサポートが充実
  • 看護師専門ポータルサイトで情報収集できる
求人数 約91,000件
総合評価 4.9/5.0
レバウェル看護

レバウェル看護
https://kango-oshigoto.jp/

  • 求人数が約15万件と非常に多く、日本全国に拠点がある
  • 施設とつながりの深いアドバイザーが職場の良いところも大変なところも教えてくれる
  • 実際にレバウェル看護で転職した人の声を聞ける
求人数 約150,000件
総合評価 4.9/5.0
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)

ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)

https://www.nursejinzaibank.com/

  • 2005年から看護師専門人材サービスを扱っており実績がある
  • 業界最多級の15万件の求人が登録されている
  • 地域担当制の担当キャリアパートナーによるサポートを受けられる
求人数 約150,000件
総合評価 4.9/5.0

参考記事:【看護師向け】おすすめの転職サイト人気ランキング20選を比較|選び方や口コミも紹介

この記事の運営者情報

メディア名 ミチビーク
運営会社 株式会社Method innovation
会社ホームページ https://www.method-innovation.co.jp/
所在地 〒541-0053
大阪府大阪市中央区本町4-7-4本町グラマシー2F
代表取締役 清水 太一
設立 2016年11月1日
事業内容 集患支援事業
メディア運営事業
広告代理店事業
お問い合わせ michibi-Qのお問い合わせはこちら

michibi-q@method-innovation.co.jp

関連記事

TOPへ戻る