医療事務に向いている人は?向いてない人や仕事のメリットを紹介!

公開日: | 最終更新日:

医療事務に向いている人は?向いてない人や仕事のメリットを紹介!

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この記事の監修者

キャリアコンサルタント
平井 菜津子
【経歴】
大学卒業後、ウェディングプランナーとして営業職を経験し、24歳からITベンチャー企業の人事部にて採用・教育などの仕事に従事。採用は新卒・中途の営業職から事務職、クリエイティブ職など幅広い職種の母集団形成から面接実施、内定者フォロー、入社手続き等を行い、教育では研修コンテンツ企画、資料作成、講師育成までを実施。人材開発部立ち上げや、社内の人事評価、従業員満足度調査、社員のメンタルケアなども行っていた。それらの経験を経て、さらに専門性を高めるためにキャリアコンサルタントの資格を取得。
現在も今までの経験・知識を活かしつつ、二児の子育てと両立させながら、株式会社Method innovationのグループ会社である株式会社ドクターブリッジにて人事の仕事に従事している。

【資格】

キャリアコンサルタント
アロマテラピー検定1級
プラクティカルフォト検定1級
ファッションビジネス能力検定1級
ファッション販売能力検定1級

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医療事務の仕事に興味はあっても、具体的にどんな仕事をしているのか、どんな風に働いているのか理解されている方は少ないと思います。

そのため、このページでは、医療事務に向いている人・向いていない人の特徴、医療事務仕事内容、一日の仕事の流れ、メリットなどを丁寧に説明いたします。

医療事務への就職に有効な資格なども解説しますので、医療事務を志望されている方は是非ご覧ください。

医療事務はどんな性格・素質の人が
向いている?

医療事務はどんな性格・素質の人が向いている?

医療事務とは、クリニックや病院で会計業務やレセプト業務などを担当する職業です。

ニーズが一定数存在し、安定感がある仕事と言えます。

以下では、医療事務に求められる知識やスキル、医療事務に向いている人の性格などについて解説しますので、医療事務を志している方は是非ご覧ください。

医療事務に関する仕事の知識がある人

医療事務では、レセプト業務を担当したり、医療専門スタッフと仕事をするため、医療保険制度の知識や医学の知識を求められます。

医療保険制度の知識

医療事務は医療保険制度の役割や責任の一部を担う仕事であるため、医療保険制度の知識が必要です。

また、患者対応において、医療費負担の他にも、「出産手当金」「傷病手当金」などの給付金や、「高額療養費制度」などの医療制度についても正確に説明することが求められます。

医学の知識

医療事務は相応に医学の知識を持っている必要があります。

医療事務は、医師、看護師、薬剤師、歯科医師などの医療専門スタッフと同じ職場で仕事をするため、日頃の会話でも医学の知識がないとついていけない可能性があります。

100%把握することは不要ですが、医師や看護師が頻繁に実施する処置内容や、処方薬の名前、効果、効能などを把握しておくと、仕事を円滑に進めることに繋がります。

医療事務に役立つスキルを持っている人

医療事務では、次のようなスキルを持っていると役に立つと言われています。

以下でそれぞれについて詳しく解説いたします。

事務処理

レセプトを作るためには、正しく事務処理をするスキルが必要です。

入力を間違えると、診療報酬の請求漏れやレセプトの不備を招く恐れがあるため、正確に入力することが重要です。

PC

医療事務の仕事のほとんどはPCで実施しますので、PCスキルがあると役に立つと言えます。

医療事務では次のような3つのPCを使用します。

  • 通常のPC
  • レセプトコンピューター(通称:レセコン)
  • 電子カルテ(通称:電カル)

各種診断書や紹介状、院内の掲示物などは通常のPCで作るので、タイピングスピードを上げると業務の円滑な進行に繋がります。

コミュニケーション

高いコミュニケーションスキルを持つ方は、医療事務に向いていると言えます。

医療機関には老若男女問わず様々な年代の患者が来院されるため、医療事務も様々な患者とコミュニケーションを取ることが求められます。

また、医師、薬剤師、看護師など、別の職種のスタッフと職場でスムーズに会話するために、コミュニケーションスキルは重要です。

健康管理

病院に来院される方は、何かしらの病気や体調不良を抱えているというのは言うまでもありません。

したがって、患者の風邪や感染症などに自分がかからないように、自分の健康管理には注意が必要です。
逆に、自分の風邪や病気を患者にうつすようなことは厳禁です。

医療事務は、自分が健康だからこそできる仕事です。
そのため、風邪をあまり引かないことや、健康に懸念がないことは、医療事務にとって重要な要素となります。

患者とのコミュニケーションが上手くできる人

患者とのコミュニケーションが上手くできる人

医療事務では、会計業務やレセプト業務をメインで担当するため、患者とコミュニケーションを取る機会がたくさんあります。

そのため、円滑なコミュニケーションを図る上で、以下のような性格の人は医療事務に向いていると言えます。

  • 明るい
  • 人に優しくできる
  • 協調性
  • 機転が利く
  • 口が堅い
  • 几帳面
  • 勤勉

明るい

患者は病気などが原因で暗い気持ちになっていることがほとんどであり、明るい性格の方が患者対応をすることで、患者の気持ちを前向きにできると思います。

また、明るい性格の人は仕事の失敗などに囚われすぎず、自分の成長の機会とポジティブに捉えられるので、医療事務に長く従事できると思います。

人に優しくできる

患者は何かしらの疾患などに悩んで後ろ向きな気持ちになっていることが多く、優しい対応が求められます。

いつも人に優しくできる人は患者にも優しい対応ができると考えられるので、患者から信頼される医療事務として活躍できると思います。

協調性

医療事務の仕事では協調性が欠かせません。

医療事務の仕事は一人で黙々とこなすと思われがちですが、別の医療事務スタッフ、医師、看護師など周囲の人達と協力しながら進めていくことが求められます。

例えば、データを間違いなく入力するために、レセプトやカルテを作る時は別の医療事務と二重確認を行ったり、患者の診療や検査に関する情報は医師や看護師に的確に伝える必要があります。

したがって、医療事務は患者対応をすることはもちろんのこと、医療現場のチームの一員としてメンバーと協力することが重要であるため、協調性がある人が活躍しやすいと言えるでしょう。

機転が利く

医療機関に来る患者は、老若男女問わず幅広い年齢層の人がおり、中には耳が聞こえづらい人や体に麻痺がある人もいます。

そのため、それぞれの患者に対して求められる対応は異なり、医療事務は患者の状態に応じた対応をすることが重要です。

また、患者からのクレーム対応や緊急を要する患者の対応も必要となり、患者毎に臨機応変に対応可能な機転が利く人が医療事務で活躍できると言えます。

口が堅い

医療事務は患者の個人情報を簡単に知ることができます。

例えば、「〇〇さんの家族にはがん患者がいる」「近所の〇〇さんは糖尿病患者である」などの情報を、電子カルテやレセプトから容易に確認可能です。

しかし、これらの患者の情報は全て個人情報に該当します。医療事務には「守秘義務」があり、業務で知った患者の個人情報などを部外者に漏らすことは厳禁です。

不注意で家族など周囲の人に患者の情報を話してしまうような口が軽い人は、医療事務を目指さない方が良いでしょう。

一方で、口が堅い人は、「信頼できる」「責任感が強い」といった印象を持たれるため、医療事務に向いていると言えるでしょう。

几帳面

医療事務は日頃から様々な患者の個人情報を取り扱うため、細心の注意を払って情報管理をしなければ、情報漏洩などの大きな問題が起こるリスクがあります。

また、会計業務やレセプト業務では、保険点数の計算などで日頃から数字を正確に処理することが求められます。

したがって、緻密な計算や患者の情報管理に自信があるという人は、医療事務で活躍しやすいと言えます。

勤勉

診療報酬は2年スパンで改定されるため、レセプト業務を担当する医療事務も改定に合わせて知識をブラッシュアップすることが求められます。

また、Web予約システムやオンライン診療をはじめとする診療体制のDXにも臨機応変に対応することが重要です。

医療事務に求められるスタンス・大切なことは?

医療事務では「謙虚さ」が求められます。

医療事務は患者だけでなく医師や看護師など別の職種のスタッフとも協力しながら仕事を進めていきます。

場合によっては、医師や看護師からの厳しい指導や患者からのクレームを納得できないと感じることもあるかもしれません。しかし、そういった場面も含めて常に謙虚さを忘れずに医療事務の業務に取り組める人は、医師や看護師、患者から頼りにされる存在となり、業務の円滑な進行に繋がると思います。

特に、患者は何かしらの病気などでネガティブな感情になっている人が多く、多少待ち時間が延びたくらいで不機嫌になる人もいます。

そういった患者にも常に謙虚で嫌な顔をせずに対応することで、信用してもらえるようになると思います。
また、医療事務は、医師や看護師を助ける仕事だということをしっかりと認識しておきましょう。

医療現場で働く全てのスタッフが医療に集中できるよう、医療事務が縁の下の力持ちとして支えることで、医師や看護師と患者を繋ぐ役割を担うことが重要です。

医療事務にどんな性格の人が
向いていない?

医療事務として働きたいという人で、次に挙げるような内容に該当する人は、医療事務以外の職業で働くことも選択肢に入れておくことをおすすめします。

注意力が足りない方

医療事務の業務では、日頃から様々な患者の健康状態や個人情報が記載されたカルテなどセンシティブな情報に触れます。

また、治療費や診察費を正確に計算して患者から徴収することも医療事務の仕事であり、細心の注意を払って業務に取り組む必要があります。

したがって、注意力が散漫な人が医療事務の仕事をすると、同じ職場の医療スタッフや患者に迷惑をかけてしまう恐れがあるため、自分は注意力が足りないと感じる人は慎重に仕事をこなすことを意識しましょう。

人とコミュニケーションを取ることが苦手な方

人とコミュニケーションを取るのが苦手な人は、医療事務の仕事は難しいと思います。

医療事務は患者だけでなく医師や看護師など様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。

したがって、人と話すのが苦手な人は、医療事務の仕事をスムーズに進められず、迷惑をかけてしまう恐れもあります。

マイペースで働きたい方

マイペースで働きたい人は、医療事務として働くのは難しいでしょう。

医療事務は医師や看護師などの医療スタッフと協力して働くことが求められます。

したがって、周囲に気を遣わずに働いてしまうと、チームでスムーズに仕事を進めることができなくなり、職場の人だけでなく患者にも迷惑をかけてしまう恐れがあります。

高い給料を求める方

前述のように、医療事務の平均年収は他の職種と比較すると決して高いとは言えません。

そのため、給料だけをやりがいとして働こうとすると、医療事務として長く働き続けることは難しいと思います。

クレームや失敗を引きずってしまう方

クレームや失敗を長く引きずって、重く考えすぎてしまう人は医療事務で働き続けるのが難しいと言えます。

医療事務の業務は広範囲にわたり、働き始めの時期は失敗がつきものです。

また、患者は何かしらの病気などでネガティブな感情になっている人が多く、多少待ち時間が延びたくらいでクレームになることも少なくありません。

したがって、日々のそうしたクレームや失敗に囚われすぎる人は、メンタル面で耐えられなくなってしまい、医療事務の仕事を続けられなくなってしまうこともあります。

医療事務は大変?仕事内容とは?

医療事務は大変?仕事内容とは?

医療事務とは、クリニックや病院などの医療機関で事務作業を行う仕事のことです。

スピーディー且つ正確に事務作業をこなす能力が求められることはもちろんのこと、来院された患者の案内や別のスタッフの補助が必要な場面もあり、コミュニケーションスキルが重要となります。

医療事務のお仕事は、以下の3つに大別されます。

 

以下でそれぞれの業務内容について分かりやすく説明していきます。

受付業務・会計業務

受付業務・会計業務

医療事務の中心的な業務の一つです。医療事務と聞いてこの業務をイメージされる方も少なくないと思います。

受付業務のよくある流れとしては、最初に初診の患者への診察券の発行、保険証の提示依頼などを行います。
また、問診票などの書類を渡して記入を依頼したり、医師が円滑に症状を把握できるようにします。

さらに、患者から預かった保険証や診療申込書の内容からカルテを作ることも医療事務の大切な業務と言えます。病名などは医師が記入しますが、氏名・住所・保険証番号などの基本情報については医療事務のスタッフが記入します。

会計業務では、医療費を計算して、患者が負担する医療費を徴収し、会計を実施します。

費用明細や領収書とあわせて処方箋を患者に渡すこともあります。

クラーク業務

クラーク業務は、シンプルに言うと医療スタッフと患者の橋渡しをする業務のことです。

どちらかと言うと大規模な医療機関で実施されることがほとんどです。

クラーク業務は主に2種類に大別されます。

一つ目は、外来クラークで、レントゲンなどの検査データの準備やカルテの整理など、その名の通り一般事務の業務となります。
二つ目は、病棟クラークで、入退院に関係する事務作業が中心となり、他にも食事に関係する伝票管理なども行います。

病棟クラークの業務は、ナースステーション内で実施することがほとんどです。

レセプト業務

一般的に、患者は保険証を提出することによって、医療費を全額負担するのではなく一部の負担だけとなります。

残りの医療費については、保険証を発行する健康保険組合などが負担します。したがって、医療機関において残りの医療費は審査支払機関を通じて保険者に請求する必要があります。保険費の請求にあたっては、レセプトという診療報酬明細書を提出します。

医療事務のスタッフは、正しい医療知識に基づき、診療報酬点数を計算してレセプトを作ります。
医療機関の経営に欠かせない費用をキープするため、最重要の業務と言っても良いでしょう。

レセプトを間違いなく作るためには、カルテを正確に読み取る知識が求められます。

これは、医療事務にとって不可欠な専門性の一種です。

医療事務の一日の仕事の流れは?

医療事務が日頃どのように働いているのか、具体的な一日の仕事の流れをもとにチェックしていきましょう。

以下では、入院設備を持たない一般的なクリニックでの仕事の流れを例として解説いたします。

開院前

円滑に業務を進めるために、レジの準備や制服への着替えなど、開院にあたっての準備を行います。
また、カルテの準備、予約状況のチェック、朝礼での共有事項のチェックなども実施します。

午前診療

開院してからは受付・会計業務を行い、診察券や保険証のチェック、診察券の発行などの業務を行います。

初診の患者の場合は、診療申込書をベースにカルテを作り、医師へ患者の病状を共有することも必要です。その他、患者の診察室への案内、会計業務などを実施します。

午前診療では予約検査が複数入る傾向にあり、患者が持ってきた書類を受け取ったり、必要に応じて検査着への着替えの案内なども実施します。

午前診療・午後診療の間(昼休み)

休憩時間はゆっくり休んで、業務時間とメリハリを付けることも大切です。なお、午後診療の準備は漏れなく終わらせておく必要があります。

準備がしっかりできていれば、不測の事態が起こっても慌てずに対応可能です。

午後診療

午後診療で行う業務は午前診療と大きな違いはありません。

受付・会計業務を基本とし、患者の対応を行います。余裕がある時間に翌日の診療の準備も進めます。

また、午後診療の時間帯は、業者へ連絡して物品の発注(補充)や院外検査の手配などをすることが増えます。

診療終了後

レジを閉め、翌日の診療準備や予約状況のチェック、夕礼、院内の掃除などを実施します。レセプト業務を実施する場合は、約1〜2時間残業する場合もあります。

レセプトは毎月10日までにまとめて提出しなければならないため、月初・月末は多忙になる傾向にあります。

医療事務の仕事には
どんなメリットがある?

医療事務の仕事にはどんなメリットがある?

医療事務に転職したい方の中には、医療事務の具体的なメリットを知りたいという方も少なくないと思います。

医療事務の仕事には次のような3つのメリットがあります。

以下でそれぞれについて詳しく解説していきます。

 

全国どこでも場所を問わず働ける

クリニックや病院は全国に場所を問わず存在します。

したがって、「配偶者が急遽転勤することになって自分も引っ越すことになった」というような場合でも、引っ越し先でも同じ仕事を継続できるというのが一つ目のメリットと言えます。

勤務先の医療機関によって多少の差があることは事実ですが、医療事務を経験している人は転職でも有利になりやすいと考えられます。

ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができる

医療事務は正社員の他にも、パート・アルバイト、派遣社員、契約社員など、多岐にわたる就労形態が存在します。

自身のライフスタイルに応じた柔軟な働き方を選択できるので、ワークライフバランスを保ちやすいという点がメリットと言えるでしょう。

また、結婚や出産などで退職した後も、再び仕事復帰できる可能性が高いとも言えます。

仕事のやりがいが大きい

医療事務の仕事であるカルテ作成やレセプト業務などは、専門知識が欠かせないもので、業務範囲も広範囲となるため、経験がない方にとっては慣れるまで苦労する仕事かと思います。

しかし、仕事の中で日常生活でも活用できる知識を習得可能で、また一人の医療関係者として社会貢献に繋がる仕事ができるという点で、やりがいが大きいと言えるでしょう。

医療事務の平均年収・給料は?

医療事務の平均年収・給料は?

医療事務の平均年収を把握することで、既に医療事務の仕事をしている人は自分の待遇が平均と比べてどうなのかを確認できると思います。

転職サービスdodaの平均年収ランキングによると、医療事務の平均年収は286万円とされています。

一方で、全ての職種の平均年収が443万円であることから、医療事務の平均年収は比較的低めとなっています。

賞与を2ヶ月分と仮定すると、平均月給は20.4万円、平均賞与は40.8万円となり、毎月の手取り額は16万円程度と考えられます。

手取り額が16万円あれば、単身世帯の人は家計が回らなくなるリスクは少ないでしょう。

例えば、毎月の家賃が6万円、食費が4万円と仮定すると、その他の出費を考慮しても1.5万円程度は貯蓄できると考えられます。

参考文献:国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」

都道府県別ランキング

全国の医療事務求人が掲載されている「コメディカルドットコム」によると、2023年1月時点の都道府県別の医療事務の平均月給TOP5は以下のようになり、都市部が上位を占めています。

都道府県 金額
第1位 東京都 22万6千円
第2位 神奈川県 22万2千円
第3位 千葉県 21万6千円
第4位 埼玉県 21万2千円
第5位 大阪府 20万8千円

 

※掲載されている求人が20件未満の都道府県はランキング対象外となります。

なお、上記はあくまでも平均値であり、平均月給が低い都道府県でも月給が高い求人が掲載されていることもあります。

そのため、お住まいの地域の求人を詳しく調べてみることをおすすめします。

年齢別

年齢 平均年収
20代 268万円
30代 303万円
40代 318万円
50代以上 336万円

医療事務の平均年収を年齢別で見ると、年齢を重ねれば重ねるほど上昇しています。

医療事務の仕事は資格がなくてもできるものであり、20代では平均年収が268万円となっています。

全ての職種の平均年収と比較すると低く、初任給も高いとは言えません。

なお、医療事務は資格取得や役職に就くことで給料アップが見込めるため、勤続年数が長い人の方が給料が上がりやすくなります。

事業所別

クリニック

医療法人 335.0万円/年
個人クリニック 298.2万円/年

病院

医療法人 380.9万円/年
公立病院 504.0万円/年
国立病院 489.4万円/年

参考文献:第23回医療経済実態調査の報告(令和3年実施)

クリニック・病院の給料を比較すると、病院の方が高いということが分かります。

特に、公立病院の医療事務の給料は高く、個人クリニックよりも約200万円多くなっています。

医療事務で給料アップを目指したい方は、クリニックから病院へ職場を変えてみることも良いでしょう。

医療事務が必要とされる4つの職場

医療事務が活躍している職場として次の4つが挙げられます。

それぞれの職場の特徴を理解できると、自分が活躍できるかイメージしやすくなると思いますので、以下で詳しく解説いたします。

クリニック

クリニックの特徴としては下記のとおりです。

  • 業務範囲が広いため、最初に覚えることがたくさんある
  • 患者のほとんどがよく知っている人である
  • 様々なスキル・知識を習得できる
  • 備品管理や清掃などの雑務も担当する

クリニックは病院よりもスタッフの人数が少ないため、一人ひとりの業務範囲が広くなります。

したがって、最初に覚えることも膨大なため、慣れないうちは苦労することも多いと思います。

しかし、様々なスキルや知識を習得できるので、仮に転職するとしてもこれまで培った経験を活かしやすいと言えます。

オールマイティな医療事務になりたいという人は、クリニックでの勤務が合っているでしょう。

また、クリニックは地域のかかりつけ医としての役割を担っているため、患者のほとんどはよく知った人という場合もあります。

病院

病院の特徴としては下記のとおりです。

  • 入院レセプトを担当できる
  • キャリアアップを目指せる
  • 夜間救急を行っている病院では夜間の窓口業務を担当することもある
  • 専門的なスキル、知識を習得できる

総合病院などの大規模な病院では、夜間の緊急の患者のための窓口を設けている場合もあり、夜間業務を担当することもあります。

また、病院の医療事務では患者の症例が多岐にわたるため、様々な手術や治療などから専門的なスキル、知識の習得を実現できる場合もあります。

さらに、クリニックと比較してレセプト業務を経験しやすいとも言えます。

その他、医療事務でも事務長などの様々な役職が設けられており、クリニックと比較してキャリアアップを目指しやすいです。

調剤薬局

調剤薬局で働く医療事務(調剤事務)は、受付や会計業務を中心に担当するだけでなく、薬剤師の指示を受けお薬の準備や在庫のチェックなどを担当することもあります。

調剤事務では、最低限のお薬に関する知識や処方箋の内容を理解するスキルが求められるため、医薬品に関する知識を習得したいという方や事務処理能力に自信がある方は活躍しやすい環境だと思います。

また、全国に多数の調剤薬局が存在するので、復職や転職のハードルが低いというメリットもあります。

保健センター・健診センター

保健センターや健診センターなどで働く医療事務スタッフもいます。

保健センターは様々な市区町村に存在し、保健指導や健康相談、健康診査などを地域住民に向けて提供しています。

一方で、健診センターでは病気の早期発見や発症予防のために様々な検査を実施しています。

医療事務の将来のキャリア

医療事務として長く働くと、いずれはチームリーダーとしてチームマネジメントや新人の育成を担当するようになります。

また、管理職としてのキャリアを築き、事務局長など医療機関の事務部門の統括責任者になる人もいる一方で、現場で患者と触れ合うことにやりがいを感じて、医療事務として引き続きキャリアを積んでいく人もいます。

なお、医療事務は一般の事務職とは異なり、データ集計や資料作成などの事務作業を担当することは稀です。

したがって、「一般企業などでも活躍できるスキル、知識を習得したい」ということで、一般の事務職にキャリアチェンジする人も珍しくありません。

医療事務になるための主な2つの方法

医療事務になるための主な2つの方法医療事務になるためには、「未経験・無資格で就職する」もしくは「専門学校卒業・資格取得後に就職する」という二つのルートが考えられます。

以下でそれぞれのルートの詳細について説明いたします。

未経験・無資格で就職する

未経験・無資格で就業可能な医療機関も存在し、高校や大学を卒業後に未経験・無資格で就職することもできます。

これは、就職してから現場で経験を重ね、医療事務に求められる知識やスキルを習得するというルートです。

なお、医療機関によっては実務経験者しか採用していない場所も存在するため、応募する前に必ず募集要項をチェックしてください。また、人によっては派遣社員として医療事務の知識、スキルを習得し、その後正社員としてのキャリアを志す人もいます。

さらに、医療事務の資格を取ってから就職活動を始める人もいます。

専門学校卒業・資格取得後に就職する

医療事務として就職するために、ビジネス系・医療系の専門学校で専門的な知識・スキルを習得してから就職活動をするルートもあります。

人によっては学校には通わずに自力で資格を取る人もいます。

未経験・無資格で医療事務になることも可能ですが、専門学校に通ったり、資格を取っている人の方が就職活動をスムーズに進められることもあります。

昨今、医療事務の資格を持つ人は増え続けており、就業条件が魅力的な医療機関への就職難易度も上昇しています。

したがって、自分が働きたい医療機関に就職するために、資格を取ってから就職活動を始めることも選択肢として検討してみると良いでしょう。

資格を取得するメリット

資格取得のメリットとして、次の3つが挙げられます。

  • 採用担当者へのアピール材料となる
  • 知識を持っていることの証であり、経験が足りなくてもカバーできる
  • 収入アップに繋がる可能性がある

資格は採用の際に好材料となることがあります。

資格保有=知識を持っていることの証であり、就職のために頑張ってきたことのアピールになるため、未経験・無資格のライバルと比べて高評価を貰える可能性があります。

また、資格の種類や勤務先次第ですが、資格手当が支給される可能性もあります。

資格の種類

日本国内では医療事務と関係がある資格が80以上あります。

特に、取得難易度がそこまで高くなく、よく知られている3つの資格について以下で解説します。

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務技能審査試験では、医療事務に求められる総合的なスキル・知識に関する問題が出題されます。

そのため、合格するには窓口業務やレセプト業務、患者対応などに関する様々なスキル・知識を学ぶ必要があります。

40年ほど前からある資格で、医療事務に関係する資格において一番有名な資格と言えます。

合格者は「メディカルクラーク」の称号を手にし、医療事務に必要なスキル・知識を持っていることの証となります。

主催・運営 一般財団法人日本医療教育財団
受験資格 特になし
受験料 7,700円
合格基準 学科試験、実技Ⅰ・Ⅱの全てで7割以上の得点率を取ること
合格率 78%(2021年実績)
レセプト点検業務検定試験

レセプト点検業務検定試験は、レセプト業務に重点を置いた資格試験です。

レセプトに記入されている検査・傷病名・処方薬・治療などの正当性を判断できるか、レセプトの記入方法などに関する問題が出題されるため、レセプト業務における総合的なスキル・知識を学ぶ必要があります。

医療事務の仕事の中でレセプト業務は欠かせないものですので、実務経験がない方は取得を目指してみても良いでしょう。

主催・運営 日本医療事務協会
受験資格 日本医療事務協会が認定するレセプト講座を修了した人

受験申請のあった一般受験申込み者

受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学等

受験料 6,600円
合格基準 問題の総得点の約7割を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点を取ること
合格率 82.7%(2021年実績)
医事コンピュータ技能検定試験

医事コンピュータ技能検定試験では、ITスキルと医療事務の知識についての問題が出題されます。

一般的なITスキルや医療事務の知識についての問題はもちろんのこと、実技試験としてレセコンを使って負担金の計算やレセプトの作成をする問題も出題されます。

最近では多数の医療機関でPCを使っているため、この資格を取得できれば実際の業務で有効なスキルを習得していることの証明となります。

主催・運営 一般社団法人 医療秘書教育全国協議会
受験資格 特になし
受験料 [3級] 6,400円、[2級] 7,500円、[準1級] 8,600円、[2・3級併願] 13,900円、[準1・2級併願] 16,100円
合格基準 領域I(医療事務)、領域II(コンピュータ関連知

識)、領域III(実技(オペレーション))の各領域の正答率がすべて6割を超えること

合格率 [3級] 85.8%、[2級] 76.4%、[準1級] 75.0%(2021年実績)

まとめ

このページでは、医療事務の仕事内容、一日の仕事の流れ、メリット、給料、医療事務に向いている人・向いていない人の特徴などを解説してきました。

なお、「医療事務に向いている性格に当てはまっているから、自分は医療事務で活躍できる」という訳ではありません。

逆に「向いていない性格に当てはまっているから、自分は医療事務にならない方が良い」というものでもありません。

医療事務になるための努力と、医療事務になりたいという強い気持ちが一番大切であり、性格が合っていないからといって諦めるべきではありません。

医療事務の仕事に興味があれば、まずは挑戦してみることをおすすめします。

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メディア名 ミチビーク
運営会社 株式会社Method innovation
会社ホームページ https://www.method-innovation.co.jp/
所在地
〒550-0013
大阪府大阪市西区新町3丁目6番11号 BADGE長堀BLD. 2階
代表取締役 清水 太一
設立 2016年11月1日
事業内容 集患支援事業
メディア運営事業
広告代理店事業
お問い合わせ michibi-Qのお問い合わせはこちら

michibi-q@method-innovation.co.jp

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