柔道整復師の年収・給料は
いくら？初任給・ボーナス、
働き方別の給料や給料を
上げる方法まで解説！

資格手当

柔道整復師の資格に加えて、鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師など、複数の国家資格を取得していると、資格手当によって給与が上がる場合があります。
資格手当とは、仕事に役立つ国家資格や民間資格を取得している場合に、支給される手当のことです。
複数の資格を取得し、専門性を高めることで、収入アップも見込めます。

賞与（特別手当・期末手当）

多くの企業と同様に、夏と冬の年2回、定期給与とは別に賞与が支給されることが多いです。
賞与額の目安は、基本給の約1.5～2か月分ですが、会社の業績や景気によって変動します。なお、柔道整復師の平均賞与額は約63.6万円です。

能力手当

能力手当とは、職務遂行能力や施術技術、貢献度に応じて支給される手当です。「技能手当」と呼ばれることもあります。
評価基準は職場によって異なりますが、例えば、「保険請求業務をマスターしている」「自費診療メニューの施術を習得している」といった具体的なスキルが評価対象となる場合が多いです。
能力手当は、基本給に上乗せされる形で支給されます。
職場から正当に評価されているという実感を得ることは、仕事に対するモチベーション維持にも繋がるでしょう。

整骨院・接骨院

柔道整復師の勤務先として最も多いのが、整骨院・接骨院です。
従来は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷といった怪我への施術が中心でしたが、近年では、自費施術を導入し、慢性痛の改善やリラクゼーションといった処置を行う整骨院が増加しています。

年収

整骨院・接骨院で働く柔道整復師の初任給は、平均20～26万円程度とされています。
複数の店舗を経営する比較的大規模な整骨院・接骨院であれば、住宅手当や家族手当、交通費などの福利厚生が充実していることもあります。

アルバイト・パート

整骨院・接骨院によっては、アルバイトやパートを採用しているところもあり、時給の相場は1,100～1,500円程度です。

機能訓練指導員

機能訓練指導員は、通所介護事業所などで、利用者の身体機能の回復や維持を目的としたリハビリテーションや運動指導を行います。
日常生活をスムーズに送れるようサポートする役割を担い、柔道整復師の他に、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、さまざまな医療系国家資格者が活躍しています。

年収

機能訓練指導員の平均年収は約490万円です。

独立開業

機能訓練指導員として、通所介護施設などを自ら立ち上げるケースもあります。
その場合は、平均以上の年収が見込めます。
中には、整骨院や接骨院に、通所介護施設を併設するケースも見られます。

スポーツトレーナー

柔道整復師の資格を活かして、スポーツトレーナーとして活躍する道もあります。

スポーツトレーナーの主な活躍の場

• スポーツジム
• 学生を対象としたスポーツトレーナー
• プロスポーツチームの専属トレーナー
• プロスポーツ選手の専属トレーナー
• 実業団企業のトレーナー　など

年収

スポーツジムやパーソナルジムなどで勤務する場合は、年収は約240万～400万円であり、実業団を持つ企業のトレーナーであれば、ジム勤務よりも給与が高くなる傾向にあります。一方、プロスポーツチームやプロスポーツ選手と契約する場合は、一般的に年俸制が採用され、年収は約500万～1,800万円程度と、能力や経験によって大きく異なります。

独立開業

柔道整復師は、医療系国家資格の中で、独立開業権を持つ数少ない資格です。
つまり、自分の力で整骨院や接骨院を開業し、経営していくことができます。

独立開業で得られる収入

公益社団法人日本柔道整復師会の資料によると、年間売上が「1,000万円超～2,500万円未満」の整骨院・接骨院は、全体の3,092件（19.9％）にものぼります。
さらに、「2,500万円超～5,000万円超」の売上を誇る施設も284件（1.9%）存在し、一部の整骨院・接骨院では、非常に高い収益を上げていることがわかります。

成功の鍵

成功により高い売上が得られる可能性がある一方で、独立開業には、テナント料や備品代、器械代など、開業準備のためにさまざまな費用が必要です。
そして、患者様を継続的に獲得していくためには、高い技術力と、患者様に寄り添う接客能力が欠かせません。
そのため、綿密な開業準備と経営戦略が必要になります。

歩合制で成果を上げて収入アップ

整骨院・接骨院の中には、固定給ではなく、施術した患者様の数に応じて給与がプラスされる「歩合制」を導入している院もあります。
特に、個人で開業している整骨院・接骨院では、求人で歩合制を多く見かけるようになりました。

歩合制で働くメリット

• 頑張りが収入に直結: 施術した患者様の数が増えれば、その分収入もアップするため、モチベーション高く仕事に取り組めます
• スキルアップを実感できる: 多くの患者様と接することで、柔道整復師としての技術向上を実感しやすくなります
• 自信に繋がる: さまざまな症例を経験することで、柔道整復師としての自信にも繋がります

歩合制で収入を上げるには

• 評価基準を把握する: 勤務先の評価基準を理解し、どのような行動をすれば、より高く評価してもらえるのかを意識することが大切です
• 目標管理を徹底する: 週ごと、月ごとなど、具体的な目標を設定し、達成度合いを定期的に確認することで、高い成果を上げやすくなります

歩合制は、頑張り次第で収入アップを目指せる、やりがいのある働き方です。
自分に合った働き方かどうか、事前にしっかりと確認しておきましょう。

機能訓練指導員として勤務する

柔道整復師の資格があれば、高齢者が自立した生活を送れるように、歩行練習、筋力トレーニング、マッサージなどを通して支援する『機能訓練指導員』として働く道もあります。
機能訓練指導員は、介護保険法で定められた職種の一つであり、超高齢化社会が進む現代において、機能訓練指導員のニーズはますます高まっています。
そのため、場合によっては、整骨院・接骨院で勤務するよりも高い収入を得られる可能性があります。
機能訓練指導員の平均年収は約490万円と、柔道整復師の平均年収と比較しても高収入が見込めるため、年収アップを目指せる選択肢の一つと言えるでしょう。

理学療法士・鍼灸師の資格を取得する

理学療法士や鍼灸師の資格を取得すると、仕事の幅が広がるだけでなく、資格手当によって給与アップも見込めます。

機能訓練指導員としての活躍

機能訓練指導員は、高齢者が安全に日常生活を送れるよう、マッサージや歩行練習などをサポートする仕事です。
そのため、理学療法士や鍼灸師の資格は、機能訓練指導員としての活躍の場を広げることにも繋がります。
高齢化社会が進む現代において、需要が高まっている分野の一つと言えるでしょう。

整骨院・接骨院におけるメリット

特に整骨院や接骨院では、これらの資格を持つ人材は、幅広い症状に対応できる即戦力として歓迎されます。
独立開業する場合でも、複数の資格を持つことは大きな強みになります。

このように、柔道整復師の資格に加えて、理学療法士や鍼灸師の資格を取得することで、活躍の場を広げ、収入アップと将来の安定を実現できる可能性が高まります。

独立開業

綿密な準備と戦略のもと独立開業を果たせば、年収アップと、それ以上の大きなやりがいを得られるでしょう。

柔道整復師が独立開業するためには、以下の点が重要となります。

独立開業の最大のメリットは、収入が自分の頑張り次第で大きく変わる可能性がある点です。
売上から、テナント料や人件費などの諸経費を差し引いたものが、そのまま自分の収入となります。
成功すれば、年収の大幅アップと、他の働き方では得られない大きな達成感を味わえます。

成功のためのポイント

独立開業を成功させるためには、接骨院や整骨院での勤務経験を通して、施術のスキルや経営ノウハウを身につけておくことが重要です。
近年は新規参入も多く、競争率も高まってはいますが、患者様のニーズを的確に捉え、質の高いサービスを提供することで、成功への道が開けるでしょう。