臨床心理士とは？
資格の取り方や仕事内容、
主な就職先まで徹底解説！

第1種指定大学院

「第1種指定大学院」は、修了することで心理臨床経験が不要で受験できる大学院です。2023年8月1日現在、国公立・私立合わせて148校あります。

第2種指定大学院

「第2種指定大学院」を修了した場合、修了後に1年以上の心理臨床経験を積むことで受験資格を得ることができます。国公立・私立合わせて8校存在します。心理臨床経験とは、教育相談機関や病院、心理相談機関などで心理相談員やカウンセラーとして勤務した経験を指します。有給での勤務経験のみが実務経験として認められるため、ボランティアや研修員の経験は対象外となります。

専門職大学院

「専門職大学院」は、社会人が働きながら学びやすい制度が設けられた、高度専門職業人の養成を目的とした大学院課程です。臨床心理士養成のための専門職大学院は5校あり、修了後すぐに臨床心理士試験を受験できます。また、これらの大学院で学んだ場合、一次試験の論述試験が免除されます。

これらの大学院を修了し、受験資格を得ることが可能となります。

日本臨床心理士資格認定協会の認定資格試験に合格することで資格取得

日本臨床心理士資格認定協会が実施する認定資格試験に合格することで臨床心理士の資格を取得することができます。

資格取得後は、臨床心理士としての実務経験を積むことも重要です。実務経験を通じて実際の患者やクライエントとの対話やセラピー技術を磨き、臨床心理士としてのスキルを磨くことができます。
学歴と資格は臨床心理士としての基盤を作るために重要です。しかし、学歴や資格だけでなく、常に学び続ける姿勢や実践的な経験も重要な要素です。臨床心理士になるためには、学歴と資格を持ちながらも自己研鑽を怠らず、臨床心理学の最新の知識や技術を常に追求することが大切です。

専門分野の研修に参加する

臨床心理士は常に最新の知識を持つ必要があり、専門分野の研修に積極的に参加することが重要です。

経験豊富なメンターの指導を受ける

経験豊富な臨床心理士からの指導を受けることで、実践的な知識やスキルを習得することができます。

チームでの協力を重視する

臨床心理士は他の専門家との協力が不可欠であるため、チームでの効果的なコミュニケーションや協力能力を磨くことが重要です。

研究活動に取り組む

臨床心理士としての成長を促すためには、研究活動に積極的に参加し、新たな知識や治療法を探求することが重要である。
臨床心理士としての成長とスキルアップは、常に学び続けることと自己向上に取り組むことが必要である。地道な努力と実践を重ねることにより、より高度なスキルや専門知識を身につけることができます。

コミュニケーション能力が高い

臨床心理士にとってとても重要であるコミュニケーションスキルは欠かせません。患者やクライエント一人ひとりの固有の課題を理解し、信頼関係を築くためには、会話によるコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションには多くの要素があり、傾聴スキル、言語化スキル、観察スキルに加えて、忍耐力や共感力も必要となります。現時点ですべてを備えている必要はありませんが、コミュニケーションが苦手だと感じている場合、本津に臨床心理士目指すべきか考える必要があるかもしれません。

向上心がある

心理学の分野は常に新しい情報がアップデートされるため、臨床心理士の資格を取得した後も、知識を継続的にアップデートし続けることが必要です。日本臨床心理士資格認定協会は臨床心理士に対し「生涯学習」を奨励しており、資格の更新制度により、5年ごとに再認定を受ける必要があります。新しい知識や技術を身につける向上心と柔軟性は、臨床心理士にとって欠かせない素養です。

倫理観がある

臨床心理士には高度な倫理観も求められます。患者の中には反社会的・非倫理的な課題を抱える人もいるかもしれませんが、通念的な社会正義や倫理観を押し付けるだけでは解決に繋がらないことがあります。どんな患者であっても基本的人権を尊重し、差別や先入観を排除してコンサルテーションを行うことが重要です。患者の利益を最優先にし、高度な倫理観を持って対応する姿勢が求められます。